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座敷童が小豆ご飯に飽きたと言っています。  作者: ヴぃc
第1章 アラサー無職彼氏ナシから頑張るゾ
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僕とカハクちゃんのお庭改造大作戦

焼きもろこしの日のわらしさまとカハクちゃんです。

 のりちゃんが出かけて行ってから1時間くらいしてかはくちゃんがやってきた。


「かはくちゃんいらっしゃい。のりちゃんのお庭よろしくお願いします。」

「新しいわらしんち来てみたかったから丁度よかった。」

「のりちゃんのご飯とっても美味しいんだよ。おひるごはんかはくちゃんの分も用意してあるからね。」

「楽しみ。まずは生け垣からやる。わらしはどうする?」

「僕生け垣の外は家出になるから、庭の草むしってる。」

「ん。」


 僕とかはくちゃんは作業を手分けした。


「君たちはこれくらいの高さに整列。」


 かはくちゃんがサザンカにそう伝えたらにょきにょき不ぞろいだった生け垣がピシッと壁みたいになって短くなった。その後つつじにも話しかけていた。これで玄関までの道が広くなった。僕も頑張っって草をむしる。

 お庭に戻ってきたかはくちゃんはバラや、アジサイにも話しかけていた。どんどん綺麗になってくお庭とかはくちゃんを早くのりちゃんに教えてあげたくて写真を撮ってのりちゃんにLINEした。もちろん僕がお手伝いしてる事もしっかり伝える。ついでに水も汲んできた。かはくちゃんは水分が減ると干からびちゃうから屋外にいるときは水分補給が欠かせない。


「かはくちゃんお水ここに置いておくよ。」

「ありがと。」


 太陽がてっぺんに登ったからもうお昼だ。手を洗ってかはくちゃんとのりちゃんが用意してくれたお昼ご飯を食べよう。

 レタスや、キュウリ、アボカド、プチトマト、パプリカがパンで花束みたいに包まれてる。昨日のお昼に出てきた人参のマリネも花束になってる。


「ブーケみたいでかわいい。」


 かはくちゃんは速攻スマホで写真を撮った。


「かはくちゃんが来るから野菜だけのお昼ごはんにしてくれたんだよ。」

「私、肉も魚も食べれるよ?」

「そうなの?のりちゃんが”ベジタリアンテキナアレカシラ?”って呪文唱えながら準備してたよ。」

「ちがうし。」


 ハムも入れてもらえばよかった。食べ終わって休憩したらまたお庭へ移動した。


「のりちゃんはあのバラも好きなんだよ。」

「じゃぁもっと花咲くようにお願いしておく。」

「きっとのりちゃん喜ぶよ!」

「他に何が好きなの?」

「シソやバジルがあったらいいのにって料理してる時に言ってた。」

「じゃぁこの辺に、パセリと一緒に生やそう。」

「きっとのりちゃんびっくりするね。」


 かはくちゃんとお庭の改造計画を練って実行してたら、のりちゃんが帰ってきた。


「ただいま~。ちゃんと水分補給してる?」

「のりちゃんお帰り。この子がかはくちゃんだよ。」


 カハクちゃんは無言でぺこりと頭を下げた。


「カハクちゃん初めまして。渡辺 のり子です。今日はお庭のお手入れありがとう。本当に助かったわ。」


 茹でだこのように真っ赤になって首を横にぶんぶんふるかはくちゃん。


「焼きもろこしできたら呼ぶからね。」


 のりちゃんはそのまま台所に消えていった。あっちをいじったりこっちをいじったりしていたら醤油の香ばしい香りが漂ってきた。


「かはくちゃん焼きもろこし食べたことある?」

「ない。」

「僕も食べたことないけどおいしそうな匂いだね。」

「そうだね。」


 焼きもろこしはいつ出来上がるんだろうとそわそわしながら僕たちはお庭をいじっていた。


「できたよ~。手を洗って休憩しましょう。」

「は~い。」


 待ってましたとばかり立ち上がっって洗面所に向かって走り出した。かはくちゃんがお肉もお魚も食べられることものりちゃんに伝えなくちゃね。








カハクちゃんの能力は花魄という妖怪の能力にはありません。あいかわらずゆるっとふわっとな設定でお願いします。第1章は、これにて終わりです。

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