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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第2章 『RDW+RTA+FUCHU+FUTSU act H3 ~3人のヒドインたちによる、附中とフツーの物語~』

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20 鳳凰暦2020年4月12日 日曜日午前 小鬼ダンジョンほか、学生食堂など


 ソロでのダンジョン攻略、2日目。

 私――浦上姫乃は開始時間を変更しようかどうか、悩んだのだが、結局、昨日と同じ時間で動くことにした。そもそもソロであることが既に他人とは違う。時間がズレているのも、ちょっとした違いと思えばいいし、私のルーティーンを創り出せばいいだけのことだ。


 2日目ともなれば、ゴブリンの相手も慣れてくる。相変わらず攻撃回数は3回だが、心にも余裕が生まれていた。5匹倒した時点で、水分補給とストレッチをしてから戻る。そうすると、帰りは3匹を相手にして戦った。今日の魔石は8個だ。

 途中で間を置いたのが良かったのだろうか? 何がプラスになるかはわからない。いろいろと考えて、ガイダンスブックやその他のダンジョン関係の専門教科の教科書などで確認したいと思った。試行錯誤が前進につながるはずだ。


 それから訓練場でイメージトレーニングと素振り、そして、弓で気分転換もした。早く弓がダンジョンで使えるようになりたい。

 ギルドで魔石を換金して、学生食堂ではクリームコロッケ定食300円を食べた。コロッケがとろ~りとして濃厚でとても美味しく、思わず目を見開いてしまった。これで300円とは信じられない。


「なんか、女の子を担いだ血だらけの男がいたらしい」

「は? んなの、いるわきゃねーだろ」

「だよな……」

「そんな噂に振り回されて、広めたりしてると、先生からダン禁喰らって、バカ見んぞ?」

「だな。気を付けるわ」


 わざわざ私に聞かせてくれているのだろうかと思うほど、先輩の噂話が耳に届く。


 まあ、あまりにも荒唐無稽で馬鹿馬鹿しい噂ではある。ここは天下のヨモ大附属だ。血だらけの男が女の子を担いで歩く訳がない。どうせなら、もっと役立つ話を先輩らしく聞かせてほしいと思う。聞き耳を立てている分際で厚かましいが。







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