新たなる盟約の元
グレゴを新たなる魔法で倒すと宣言したエイム、だがその言葉をグレゴは嘲笑う。
『フハハハハハ、新しい魔法だと。今ここで生み出そうというのか?』
「そうです、すでに呪文の詠唱も決まっています」
『何だと?どれほど優秀な魔術師も研究を重ね新たな魔法を作るというのに、この場で呪文の詠唱を決めただと』
グレゴは信じられないという反応を返すが、エイムの目に曇りはなく、まさに今その実行を決意し、エイムの言葉を受けたギンはエイムに質問をする。
「エイム、呪文の詠唱が決まっているならもうすぐにでも発動できるんだな?」
「はい、ぶっつけ本番にはなってしまいますが」
「仕方がない、俺達が負ければ世界はグレゴによって滅ぼされてしまうからな」
「では早速準備を始めます。だけど少し長めの詠唱になるので」
その言葉を聞いた他の仲間がギン、そしてエイムに呼びかける。
「任せろ、それまでお前を守ってやる」
「世界を滅ぼす神との戦いには世界を守護する神の加護を受けた私も戦わないと」
「無論私もだ」
「ギン殿の魔法剣の発動も奴を倒す可能性を高めます。身を賭してそこまでつなぎます」
「あたしも、こんな奴に弟の未来を壊させやしない」
「俺も命を賭ける」
「私はもう誰も死なせたくない」
全員の発言を聞き、ギンが仲間達、そしてエイムに呼びかける。
「みんな、頼むぞ!エイム、俺も魔法剣を発動させるから剣にその魔法を纏わせてくれ」
「はい!というより、最初からそのつもりの魔法ですから」
エイムがそう宣言するとグレゴがまずエイムに対しエネルギーの塊を放とうとするがあらゆる方向から攻撃がくる。
『ぬう!ちょこざいな』
「へっ、高い楯だったがお前を倒せりゃあおつりがくるくらいだぜ!」
「我が力は残り少ない、だが命尽きるまで戦う!」
「見なよ、神様。あんたが見下している存在がどれだけすごいか」
「そういう事だ、手足がもげようがお前に食らいついてやる」
『ぬかせ!』
そう言ってグレゴはブライアン達に気を放ち吹き飛ばすがミニルの風の楯で全員無事回収される。
「言ったでしょ、もう誰も死なせないって!神様の都合で滅ばされるなんてまっぴらよ!」
『貴様らがどれ程あがこうが、あの娘さえ始末すれば私が恐れる者などない』
次の瞬間、ムルカの拳が炸裂し、更にルルーの魔法もくらう。
『ぬう……貴様ら』
「ミッツ様の加護を受けた我らの攻撃は少しはひるむようだな」
「ええ、ですがやはりグレゴを滅するには……」
ブライアン達の懸命の攻撃が実り、遂にエイムの呪文の詠唱が完了する。
「自然をつかさどる者達よ、新たなる盟約の元、我の望みに応えよ。我が力と我に与えられし力を糧に彼の者と共に邪を滅し給え!破邪の山稜鏡!」
エイムが放った光はギンの剣に纏い、更に剣を通し光がギンの全身を包む。
『何⁉まさか!」
「すげえ……」
「神の力……いえ、これはまぎれもなくあの2人の、人間が起こした奇跡だわ」
ブライアン、ルルーが感心しているとギンは光に包まれながらグレゴに向かっていく。
『ぬう!」
グレゴの発する魔法はギンには通じず、ギンの剣はグレゴに迫る!
「うおおおおお!」
「ぬうううう!」
ギンの剣がグレゴを切り裂いた!神との戦いへの勝利だ!




