剣豪の死に際
ブライアンとジエイの連携によりアルドを撃破することが成功したかに見えたがアルドはまだ生きており、倒れたままだがギン達に言い放った事に驚きを隠せないギンは臨戦態勢をとる。
「アルド!まだ生きて……」
「ふっ、……だが……もう……戦う事はできんが……な」
「そう言って、俺達を騙そうと思ってんだろう、そんな手には乗らねえぞ」
「いえ、確かにアルドの魔力は相当消耗しています、もう戦う余力はないはずです」
アルドは立ち上がったものの戦う事ができないと告げるがブライアンに騙し討ちを警戒されるがエイムの魔力感知によりそれは真実であることが証明される。
「エイムがそこまで言うって事はやっぱり……」
「ふっ、まさか……敵であ……る、小娘に助け……られる……とは……な……」
「戦う余力がないのにあなたはわざわざ立ち上がりました。何か私達に言いたかったのでは?」
「まさか……最後の情けを……か……けられる……とは……な」
エイムはもはやアルドに戦う余力はない事を悟り、アルド自身もその自覚はあった。それでも立ち上がった事で何か言い残すことがあるのではないかとエイムに言われるとアルドは自ら話し始める。
「俺は……これまで……剣豪である事を……誇りとして……戦ってきた……だが……貴様らを1人でも多く……道連れにする為に……その誇りを……捨てたが……俺は完全に敗北した……」
「アルド……、お前……」
「それは……お前達が……我ら魔族の想像を越える力を……持っていたからだ……剣士、そして魔術師の娘よ……貴様ら以外は取るに足らない存在だと思って……いなかった……我らの驕りが敗因だ」
アルドは自らの驕りがブライアンやジエイとの戦いの敗因だとギン達に訴え、自らの敗北と人間の底力に対して感服した事を認める。
「だ……が……貴様らでは……完全に回復した……ジェファー様に……勝ち目は……ない……」
そう言い終えるとアルドはその場に倒れこみ、エイムがアルドの魔力について話す。
「今、完全にアルドの魔力は消えました。だから……」
「さらばだ……魔族一の剣豪よ、だが俺達はジェファーも倒し、この戦いを終わらせなくてはいけない」
ギンがアルドに対し、哀悼の言葉を言うと、次の瞬間エイムが叫ぶ!
「はっ!」
「どうした!エイム?」
「ジェファーが段々と私達に近づいています……」
エイムが感じたジェファーの魔力と気配!
いよいよ、ジェファーとの決戦が幕を開けようとしている。




