擬態解除
ギンとの決闘にこだわる魔族一の剣豪アルド。そのアルドに対しブライアンはあえて挑発し、怒りの矛先を自分に向けさせる。
そしてまだ余力のあるジエイがブライアンに助力しいよいよアルドとの決戦が始まる。
「大男よ、この俺を愚弄した罪は重いぞ、我が剣にて切り刻んでくれようぞ」
「へっ、こんな安い挑発にのってくれるなんて、魔族一の剣豪が聞いてあきれるぜ」
「まだ俺を愚弄するか、覚悟!」
次の瞬間、アルドはものすごい速度でブライアンに接近し、その速度にウィルが驚いていて声を発する。
「なんていう速さだ!」
「ブライアンさん!」
ミニルもブライアンの身を案じ声を発するが、アルドの剣はブライアンに迫るがブライアンは大楯で攻撃を防ぐ事に成功する。
「バカめ、俺には魔法もある事を忘れるな!」
剣を持っていない手の方で魔法を放とうとするが自分に迫る火に気付き、ブライアンから距離を置く。
「くっ、おのれ」
火を放ったのはジエイであり、かわされた事を受け、アルドに呼びかける。
「かわしたか、どうやら我が術が魔力障壁を貫通する効力があるのは知っているようだな」
「当然だ、さっきの大男と違い、お前は搦め手も得意ようだな」
「果たしてそれだけかな?」
次の瞬間、ジエイは目にもとまらぬ速さでアルドに接近し、両手に持った短剣でアルドを切りつけようとするが、アルドにより剣で防がれる。
「速度はすごいようだが、こうやって受け切ってしまえば貴様程度造作もないな」
「そうはいかん、ブライアン殿!」
次の瞬間、ブライアンは大楯で体当たりしつつ斧で切りつけ、アルドに傷を負わすことに成功する。
「どうだ、思い知ったか」
「お前ではたとえ我らを倒すことができても残りの者は倒しきれまい、これ以上の戦いは無意味だ」
ブライアン、ジエイの言葉を受け、アルドはほくそ笑みながら言葉を返す。
「確かにな、もしかしたら俺では貴様らすら葬れんかもしれん」
「じゃあ、戦ってもムダだろう、とっととここを通しやがれ」
「このままではな」
「どういう意味だ?」
ジエイの問いに、アルドはその言葉の意味を話す。
「そもそも俺が本来擬態の能力が得意であることを忘れているようだな」
「今さら擬態したところで、お前だってわかってりゃあ意味ねえだろう」
「この姿も擬態だとすれば……」
「な、あれは……」
少しづつではあるが獣人のような姿をしていたアルドから新たな毛が体中から生えてきて、身体も一回りほど大きく、ブライアンをもしのぐ体格となっていた、そしてエイムがある事実に気付く。
「魔力が変質しています……」
「何?」
そこにいたアルドは獣人の魔物ではなく2足歩行の大型の獣型の魔物であった。真の姿に戻ったアルドにどう立ち向かうのか。




