貴重な石
ルルーが放った裁きの矢が三魔将の1人であるブリックに炸裂し、その魔法の威力でブリックは絶命する。
強力な魔法を使い疲弊した様子が見られるルルーにムルカが駆け寄る。
「ルルー、大丈夫か!まさか貴殿が司祭様しか習得できなかったあの魔法を身につけていたとは」
「習得自体はだいぶ前にしていましたが、効果を試す機会はなく、今回が初めてでしたが上手くいきました……」
「そうか、しかしあの魔法は魔力の消費も相当なはずだが大丈夫か?」
「はい、あの魔法を使えるほどの魔力は残っていませんが、まだ何度か治癒魔法は使えます」
ルルーの強力な魔法によりブリックが絶命した事実にピッキーは慌てて、思わずアルドに指示を仰ぐ。
「あ、ああどうしようアルド⁉ブリックが死んじゃったよ!」
「落ち着け!俺達の任務はこいつらをジェファー様に近づかせない事だ!命を賭けてこいつらを1人でも多く道連れにしてやれ」
「で、でもブリックが死んであたいらだけでどうやって……」
ピッキーがブリックの死により戦力がダウンしているところにヨナが弓から矢を放つ。
ヨナが放った矢をピッキーはかわし、ヨナに対し言葉を発する。
「いきなりなにすんのさ!」
「戦力が落ちて困っているのにおしゃべりする余裕はあるんだね、その余裕は命とりだよ」
「ふん、あんたらなんかこいつらでやっつけてやる」
そう言ってピッキーは城の石の一部から医師の魔物を生み出す。その様子にウィルが声をかける。
「ちょっと待て!そんな事をしたら城が崩れてしまうぞ!」
「あんたらが作ったよわよわな城と一緒にしないでよ、少しくらい石を抜いたからってこの城は崩れたりしないよ」
「何だって⁉」
「それにこの石自体も特別な石でねそこから生まれたこの魔物だって今までのようにはいかないよ」
今までの石の魔物とは違う事を豪語するが、それに対しヨナが弓から矢を放つが弾かれる。
「う……ダメか……」
「ヨナ、どのみち矢じゃ無理だ、俺に任せろ!ルルー様!」
「任せて!」
ウィルの呼びかけにルルーは水魔法を放ち、ウィルはその水を短剣とし、石の魔物に斬りかかるが、刃が通らない事に疑問を抱く。
「どういうことだ!こいつらは水に弱かったはず?」
「ここの石はあんたらの世界の石のような脆弱さはないんだよ。もっともかなり貴重だから今まで使わなかったんだけどね」
ウィルが水の短剣を使用してもダメージが通らないのを見てギンが声をかける。
「ウィル、その石の魔物は魔法剣で俺が斬る!」
「その必要はねえ!さっきブライアンが言ってたようにお前とエイムはジェファーに備えろ!」
「だが、このままでは……」
「まあ、少し思いついたことがあるからよ」
ウィルの策とは?




