裁きの矢
魔族の本拠と言われる城の中でギン達はジェファーの元へ向かおうとしているが、それを阻むためにブリック、ピッキー、アルドの魔族の中でも高位に位置する魔物達が現れた。
早速ピッキーの魔法が放たれるがミニルの風の楯で防ぐ事に成功し、さらに両者は間合いをはかっていく。
その間合いをはかっている間にアルドがギンに対し剣で斬りかかり、ギンも剣で防ぎ、一進一退の攻防が続くが、次の瞬間ブライアンが斧でアルドに斬りかかり、危機を察したアルドはいったん後退する。
アルドは後退すると一騎打ちの邪魔をされたと思って、ブライアンに対し抗議をする。
「大男よ、我々の一騎打ちの邪魔をするとはどういうつもりだ、そのような無粋を許すわけにはいかん」
アルドの言葉には返答をせずにまずはブライアンはギンに声をかける。
「ギン、お前やエイムはジェファー、もしかしたらあいつが強い魔物を使役し召喚するかもしれねから、体力や魔力をできる限り温存していろ」
「ブライアン、お前……」
「こいつら雑魚は俺達だけで十分な相手だからよ」
ブライアンの発言に対し、口調こそ丁寧だが怒りの表情でブリックが言い放つ。
「気に入りませんね、我ら魔族の三魔将を雑魚呼ばわりなどとは、その言葉後悔してもらいますよ」
「お言葉だけど、私達があなた達に負けるわけにはいかないのよ」
「聖職者は魔に屈しないというやつですか?かつてあなた方の祖が我ら魔族を追い詰めたからといって傲慢ですね」
「そうではないわ、私達はここまで協力して戦ってきて、どんな強敵も打ち破ってきたわ。だからあなた達に負けないわ」
そう言って、ルルーは風魔法をブリックに放つが、ブリックは魔力障壁で防ぐ事に成功し、ルルーを嘲笑う。
「ふっ、このような魔法で私を倒そうなどとは浅はかですね」
「それはどうかしら?」
次の瞬間、肉体強化魔法を使用したムルカがブリックに奇襲をかけ、強化した拳で殴り、足で蹴り、ブリックに大きくダメージを与える。
「バカな、この私が人間の拳程度にここまで……」
「ブリック、貴殿には恨みがない、だがこの戦いは我らが勝たねばならぬ」
「なっ……!」
ムルカの言葉を聞いている間に後ろでルルーの呪文の詠唱が聞こえ、ブリックは自らの命の危機を感じていた。
「我を加護し神ミッツよ、わが信仰と力を糧に我の望みに応えよ、邪なる者を裁き、滅し給へ、裁きの矢!」
呪文の詠唱を終えるとルルーは魔法で生成し矢をブリックに放ち、それはブリックの身体を貫く!
「あ、ああああ!こ、この私が……ぎゃああああ!」
次の瞬間ブリックの身体は消滅した。これはブリックの絶命を意味する。




