新たなる祭壇
ピトリ女王ヴェイシャの邪を滅する魔力をエイムに取り入れる事に成功し、エイムは疲れや身体への異常は見られないが、ヴェイシャ、そして儀式を執り行ったエンビデスは儀式による疲労でその場に座り込むほどの疲労感に襲われた。
そんな中、エンビデスは部下に祭壇を探らせ、部下が祭壇の床のある部分に触れると突如祭壇の床が盛り上がり、新たな台が出てきて、その台についてギンがエンビデスに尋ねる。
「エンビデス、あの台は?」
「うむ、あれこそ魔族の根城に乗り込むためのカギだ」
そう言って、エンビデスはその台についての説明を始める。
「まずはあの台に魔方陣があるはずだ、念の為確認してくれ」
「ああ、あるぞ。だがこれが一体何だというんだ?」
「その魔方陣に魔力を込めることで魔族の根城にあるもう1つの魔方陣に転移するのだ」
エンビデスの説明を聞いて、疑問を抱いたブライアンがその疑問をエンビデスにぶつける。
「ちょっと待てよ、その方法じゃあ魔法が使えるエイムやルルーとかしかいけねえぞ、それだけじゃあいくら何でも……」
「心配はいらぬ、魔力を込めた際にその祭壇に乗っていたもの全員が転移する。帰りも同様だ」
祭壇の大きさを見て、ギンはヨナにある提案をする。
「ヨナ、祭壇の大きさからみて傭兵団まで乗せるのは無理そうだ、あいつらにはエンビデスや女王陛下を王宮まで護衛してもらったほうがいいだろう」
「そうだね、あんたら!あたしはギン達と魔族の本拠地に行くけど、あんたらはエンビデスや女王様を王宮まで送ってあげて」
「待ってくだせえよ姉御!全員は無理でも何人かは行かしてくだせえ、俺達ここまで姉御と一緒に戦ってきたんですぜ」
「確かに少数なら連れていけるかもしれないけど、中途半端に分断するよりはあんたたちは女王様達を送り届けた後に帝国の魔族討伐部隊と合流してよ」
ヨナは傭兵団の数を分断するくらいなら、もはや魔族の本拠地に行くのは自分を含む主力のみにしぼり、傭兵達には帝国の魔族討伐部隊と合流しての後詰が良いと判断し、それを傭兵に伝えると返答が帰ってくる。
「分かりやした、俺達が行くまで無事でいてくだせえよ」
「うん」
ヨナと傭兵のやり取りが終えるとルルーがヨナに声をかける。
「それじゃあ、そろそろ祭壇に乗りましょう」
「分かった」
祭壇の上に乗ったのは、ギン、エイム、ブライアン、ルルー、ムルカ、ジエイ、ヨナ、ウィル、ミニルの9名であり、エイムが声をかける。
「皆さん乗りましたね、それじゃあ行きますよ」
そう言ってエイムが魔方陣に魔力を込める、さあいよいよ本拠地に乗り込む時だ!




