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魔法戦士ギン  作者: burazu
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洞窟に向けて

エイムがピトリ女王ヴェイシャの魔力を取り入れ、4属性の魔法の同時使用が可能になったうえで、更にギンの魔法剣を組み合わせることが魔族に勝利する方法だとエンビデスは主張し、そのエンビデスにムルカが声をかける。


「それならばすぐに再度洞窟に向かうぞ、儀式を行うのと魔族の根城に向かう仕掛けを探さなくてはいかんからな」

「うむ、トーラス!」

「はっ!」

「お前はすぐに帝国に戻り、今の状況をカイス陛下に伝えよ。魔族討伐軍の編成が必要な事もな」


 トーラスに帝国に戻ってカイスに現状を伝え、魔族討伐軍の編成が必要な事も進言するよう告げるとエンビデスは更にフィファーナにも声をかける。


「フィファーナ、念の為お前はこの城に残ってくれ、魔族がやはり魔力が足りずに女王を狙ってくる可能性も捨てきれんからな」

「じゃが、女王も儀式の為にそち達に同行するのならわらわも着いていくのが良いのではないか?」


 フィファーナがそう指摘し、エンビデスがもう1つの理由を話そうとするとピトリ女王ヴェイシャが声をかける。


「エンビデス宰相は(わたくし)だけでなく妹のリーザも魔力が回復したら再度狙われる可能性を考えておいでだと思います」

「それでわらわの部隊を残す事を提案したのか」

「お願いしますフィファーナ将軍、どうか妹をリーザをお守りください」

「お、落ち着くがよい他国とはいえ1国の女王が将軍にすぎんわらわに頭を下げるなど大事件じゃ」


 ヴェイシャの頭を下げる行動に戸惑うフィファーナに対しヨナが少しほくそ笑みながら声をかける。


「へえ、あんたのような高飛車女でもそういう礼儀は気にするんだね」

「敵性国家ならいざ知らず、元々魔族関係では協力していたんじゃ、じゃから女王に頭を下げさせるなど恐れ多いわ」


 ヨナとフィファーナがやり取りをしている中、ギンがエンビデスに声をかける。


「フィファーナが王宮に残り、トーラスが帝国に戻るなら俺達は全員が洞窟に行く必要がありそうだな」

「うむ、魔族の本拠に乗り込むならばお前達全員の力が必要であろう」

「でも馬車では洞窟内に入るのは無理よ」

「洞窟までの移動に使用し、その後は我らが責任を持って王宮まで連れて帰る」


 エンビデスが馬車は洞窟までの移動に使用し、その後は王宮に連れて帰ることを約束すると、ギンは仲間達に呼びかける。


「みんな、今ならここに残るなり、自分の故郷に帰るチャンスだがどうする?もちろん俺は戦うつもりだ」

「ギンさん、もう私は覚悟ができています、だから逃げたりしません」

「俺もだ、ここまで来て帰りますとはならねえだろ」

「私は自分の使命を最後まで果たすだけよ」

「この命は人々の為にあるからな」

「影の存在たる私はただ命を賭して任を全うするのみ」

「父さんや弟が平和に過ごせるように戦うよ」

「ここで逃げたんじゃ、親父を超えられねえからな」

「この戦いが終われば元の生活に戻れるんでしょう、それじゃあ最後まで頑張らないと」


 一同の決意を受け、いよいよギン達は再度洞窟へと向かう。

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