受け入れる力
ミッツ教団の司祭の文を読んだルルーは、魔族の根城はサイス国内に存在する事を知り、それを一同に告げるが、サイスが既に魔族の手に落ちている恐れがある事、そして正面から入国しようとするとサイスとの戦争になる恐れもあり、ギン達はどうするかを悩んでいるところにエンビデスが声をかける。
「正面からでなくとも魔族の根城に行く方法がある」
「何だって⁉まさかそんな方法があるなんて」
「っていうかよ、そんな方法があるならなんで今までしなかったんだ?」
「我々もようやく発見した方法なのだ、まあよい説明をしよう」
そう言ってエンビデスはまずギン達にある確認をする。
「確かお前達は南の洞窟から王都に戻ってきたのだな?」
「そうだが」
「うむ、実はあの洞窟にこそ魔族の根城まで移動する手段があるのだ」
「だが、奴らは転移魔法でその場を離脱したぞ、そのような方法が本当にあるのか?」
ギンが魔族達は転移魔法でその場から離脱した事を話すと、エンビデスはそれについての自分の考えを話す。
「おそらくやつらはその洞窟が自分達の根城に通じていることを悟らせないために転移魔法で離脱したのだろう」
「それじゃあもう1度その洞窟に向かおう、洞窟に仕掛けがあるのなら」
「まて、私がここに来た目的はそれだけではない、エイム、魔族に勝利する鍵はお前にある」
「私に、ですか?」
エンビデスは自らが来た目的として洞窟から魔族の根城まで行く方法を伝えるだけではない事を告げるとエイムこそが魔族に勝利する鍵があると話す。
「それはいったいどういう意味ですか?」
「うむ、奴らに魔力を奪われていないピトリ女王の魔力を邪を滅する力としてエイムに与える、さすればその魔導書に書かれている文字を解読でき、奴らを倒す魔法が使用できるはずだ」
「そうだったんですね、でもなぜ私なんですか?エンビデスさんもかなりの魔力を秘めているはずです」
「魔力量もそして魔力そのものの強さはいまやお前の方が高い事は明白だ、それに私では儀式を行うことができても消費した体力では魔力そのものの取入れには耐えられんのだ」
エンビデスは自らがピトリ女王ヴェイシャの魔力に耐えられない事を話し、さらにエイムに告げる。
「儀式は私が行う、お前は女王の魔力を取り入れてくれ、お前ならば万全であれば耐えられるうえに、体力の消費はないはずだ」
「分かりました、魔族と戦う為にその力を受け入れます」
「エイム、魔族のジェファーでもあれほど苦しそうだったのに大丈夫なのか?」
「ギンさん、もし邪竜のような魔物が召喚されたときに戦う為にはその力は必要です。私はエンビデスさんや女王様を信じます」
強大な力を受け入れる決意をギンに示すエイム、戦う準備の始まりだ




