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魔法戦士ギン  作者: burazu
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魔法の素養

 自分達と魔族、どちらが先にもう1人と接触するかの時間との勝負と認識したギン達は一刻も早く手がかりをつかむべくリーザがかつて育った孤児院へと向かっていた。


 その道中でルルーがエイムに尋ねていた。


「エイム、確かにあなたはリーザさんからは特別な力を感じなかったのね?」

「はい、少々の魔力しか感じませんでした」

「少し思ったんだけど、人は誰しも魔力そのものは秘めているの。それをわずかながらとはいえ、あなたが感じられるという事は魔法の素養がリーザさんにはあるわ」

「リーザさんに確かに魔法の素養はありますが、それでもリーザさんが魔法を習っていたとかは聞きませんでしたね」


 リーザから魔力を感じた事は魔法の素養があるという証である事をルルーは話すが、エイムはリーザ自身は魔法を習っていたという話を聞いていないので、魔法そのものの使用はできないではないかと考えている。


 2人の話に疑問を抱いたブライアンが話に入って来る。


「なあ、魔法の素養とか、魔法を使えるかどうかって今回の事と関係があるのか?」

「まだ仮説の段階なんだけど、もしかしたら魔族は何かしらの儀式の為にリーザさんを連れ去ったかもしれないわ」

「儀式?一体何のために?」

「可能性の1つとして考えられるのは強力な魔物の召喚と使役ね」


 ルルーは魔族達の狙いが強力な魔物の召喚と使役と考えており、更にブライアンがルルーに尋ねる。


「一体どんな魔物がいるってんだ?」

「具体的な例は多いけど、私達が想像しやすいのは魔法剣の伝承にもでた邪龍かしら」

「邪龍⁉それってあの強力な魔法剣で倒したってあれか?」

「一説には当時の魔族の長が召喚し、使役したと言われているわ。もし当時の邪龍クラスの魔物を召喚し使役されてしまったら私達では手に負えないわ」


 ルルーが邪龍クラスの魔物を召喚し使役されてしまったら手に負えないと話すと、ブライアンが反論をする。


「何言ってんだ、ギンとエイムなら伝承の魔法剣を使えるんだし、たとえ邪龍並みに強い魔物でも負けやしねえだろう」

「あのね、ブライアン、あの魔法剣は4属性の精霊の力を同時に引き出さないといけないの。いくらエイムでもそんな魔法を使うのは無理よ」

「武神の力を持ったギガスさえ倒した魔法剣でもだめなのか」

「それに、たとえエイムが使えるようになったとしても召喚した時点でどれ程この世界に影響を及ぼすかは分からないわ。だから本当に魔族の狙いがそれだとしたら絶対阻止しないとだめよ」


ギンとエイムの魔法剣でも邪龍クラスの魔物には通じない事実を受け、改めてルルーは魔族の狙いの阻止を強く強調する。

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