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魔法戦士ギン  作者: burazu
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プラナの叫び

 ミッツ教団が運営する孤児院に見回りに来たマリンの兄であるスップの防衛兵団のホセがその場にいるプラナに対し、かつて侵攻された事に対しての恨み節をぶつけていると、孤児院内よりマザーが現れ言葉を発する。


「プラナさんがここにいる事は私から説明いたします。が、その前に一言よろしいでしょうか?」

「何でしょう?」

「子供達が驚いてしまうので、大声は控えてください。建物にいてもあなたの声は響きましたよ」

「申し訳ありません、ですが何故帝国の騎士がここにいるかの説明を願えないと、我々としても納得はできません」


 ホセの発言を聞いてマザーはプラナが孤児院で手伝いをしている経緯を説明する。


 プラナがギンの妹である事、プラナ自身が自らの意思で帝国から離脱した事、その際にプラナの安全を考慮し、司祭の案で孤児院の手伝いをしてもらう事にしたことを全てホセに対し話した。


「事情は分かりました。しかし、いくら対帝国で戦果をあげているギン殿の妹とはいえ、帝国の騎士に対しての処置としては甘いのではないでしょうか⁉」

「しかしプラナさんはギン殿の説得で自らの意思で帝国より離れたのです、戦闘行為で捕虜としたわけではありません。ならばこちらとしてもそれ相応の対応をすべきだと私は思います」

「マザー、あなた方は救いを求める人を救ったとお思いでしょうが我々は外敵からスップを守る義務があります。今は休戦中だから良いかもしれませんが、もしまた帝国との戦争が再開すれば、逆にその女の存在が侵攻口実になりかねません」


 ホセもまた帝国との休戦は終戦の前段階ではなく一時的なものと考えており、プラナに対する恨みもあるが、プラナを捕虜という事にされ、奪還の為に軍事行動を起こす口実を帝国に与えてしまうのではないかと危惧しているのだ。


「あなたのおっしゃることも分かります、ですが……」

「もういいです!」


 その場にいたプラナが声を出してマザーの言葉を遮り、自らの考えを話す。


「もういいです、マザー……」

「プラナさん?」

「その方のおっしゃるように、私がここにいるとまた火種になるのならこれ以上皆さんに迷惑をかけるわけにはいきません。私はここを去ります」

「待って下さい、帝国にもしっかりとあなたを不当に扱っていないことが証明できれば大丈夫ですから、そんな簡単に決めないでください!」


 プラナを快く思わない者もいる、改めてその事実を実感したプラナは孤児院を去り、どうするのか?

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