魔法の使い方
遂にギンとプラナの兄妹は相対し、決闘という名の命の奪い合いをすることとなった。
相対してすぐは間合いを図っていたものの、最初にギンが動いた。
「来ないならばこちらから行くぞ」
そう言ってギンはプラナに対し、剣で斬りかかる。その動きに合わせてプラナはギンと剣のつば競り合いをする。
腕力も技術も明らかにギンが上回っており、プラナは後退し、距離をとってギンに言葉を放つ。
「得意の魔法剣は使わないのか?まさか私程度なら魔法剣を使わずとも勝てると?みくびられたものだな」
そう言うとプラナは剣を持っていない左手から魔法を放つ素振りをする。ギンは魔法が飛んでくることに備え、魔法剣を発動させ、弾く準備をするが、ギンの予想とは違った現象が起きた。
「何⁉」
プラナの手から放たれたのは煙であり、ギンの視界が煙で遮られる。煙を吸わないように咄嗟に手で口を覆うが、通常の煙との違いに気付き、すぐに手を口から離し、周囲を警戒する。火の魔法が飛んできて咄嗟にかわし、更に気配のみでプラナが剣で斬りつけてくるのを察し、自身の剣で受け止める。
剣で受け止められたのを感じたプラナはつば競り合いになる前にギンから離れる。
「くっ、気配のみで私の攻撃を防ぐとは、だがまだ終わりではないぞ」
煙を放ったプラナの魔法の意味が理解できず、ギン達の戦いを見ていたブライアンが疑問を口にする。
「何なんだ今のは?煙の魔法?どういう事なんだ?」
ブライアンの疑問に対し、ムルカが自身の見解を話す。
「おそらく、そのようなイメージを働かしたのだろう」
「どういうこった?」
「ブライアン殿、以前フィファーナ将軍は扇を使い、得意の風魔法を効果的に使用していたことを覚えておるか?」
「ああ、あれは厄介だったな。直接扇で攻撃するか魔法を放つかの見極めが難しいからな」
フィファーナの魔法の使い方を引き合いに、更にプラナの魔法の使い方の見解を話し続ける。
「彼女の場合は得意の火の魔法を応用し、火が既に燃えたというイメージを膨らませたのだろう。その結果煙が発せられた」
「だけどよ、ギンは1回は口を覆ったがすぐに手を離したぜ。本当なら俺達にだってその煙が来てもおかしくないぜ」
「本来起こるべき現象を彼女の中で省略したからとしか言えんな、それに関しては」
プラナは自身が煙の魔法を使用し、その魔法の使い方にギンへの勝利の可能性を見出したのだ。
魔法を防ぐ術の少ないギンはこのプラナの煙の魔法にどう立ち向かうのか?




