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詩❲心理描写-暗❳

好きだから またいつか

作者: 日浦海里

泣き顔は見たくないから

ほんの僅か

崖っぷちに

指先が一つ


かかっているか

かかっていないか


離れればそれまで

もう二度と再び

その指が触れることはない


触れていればまたいつか

もう一度改めて

その指で触れることもある



年にただ一度

おめでとうと

祝うだけでも


伝えられるか

伝えられないか


断たれればそれまで

もう二度と再び

その声を聞くことはない


伝わるならまたいつか

もう一度改めて

その声と語り合うこともある



遠ざかる事は別離(わかれ)じゃない

想いが変わらないのなら

想いを変えられないのなら


切なさは幸せ祈る心に包んで

笑顔で「また会いましょう」



ほんの僅か

小指の先で

結んだ約束


守りたいのか

守られてるのか


切ったら始まり

もう二度と再び

切れることはない


辿れていればまたいつか

もう一度絡めて

その指に触れることもある



遠ざかる事はさよならじゃない

あなたが変わらないのなら

わたしも変われないのなら


悲しみは幸せ祈る心に包んで

笑顔で「また逢いましょう」

笑顔だけを覚えてたいから

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― 新着の感想 ―
[一言] 切なさは幸せ祈る心に包んで 悲しみは幸せ祈る心に包んで 幸せ祈る心に包んでという表現が素敵だと思いました。
[一言]  好きだと想うことは進むための力にもなり得るけれど、足を止めるための理由にもなって。  自分だけではなく相手にも関わること。  だからこそ余計に気持ちだけでは選べない。  たとえ同じでは…
[良い点]  視点によって変わる印象ですね。  ズルい女か、焦れったい女か、という話を聴いた友達視点。  何でそうなるんだよ、という相手視点。  そして、気持ちを理解出来てしまう感情移入視点。  ドラ…
感想一覧
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