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魔界16 隙

「落ち着けエリア! 今は接敵してる状況なんだ敵に隙をつかれるぞ」


「グウ! あんたら二人覚えてなさいよ! 国に帰ったら真っ先に裁判よ! 賠償金をふんだくってやるわ!」


 俺が説得をすると気色ばんだエリアはグウの音を上げてやっと下がった。

 説得のためだけの方便ではなくて、差し迫った危惧もあったので奴らが動く前に抑えられてよかった。


「ようやっと話し合いは終わりか。やっとこさ殺ることがやれるな」


 どうやら奴の口ぶりからして終わるまで待っていってくれたようだ。

 自分たちの実力を過信するゆえの余裕だろうか。にしてはこいつからは前よりも少し固い印象ーー張り詰めた印象を感じる。


「待ってくれたのか? えらく余裕だな。ここまでくるのに俺たちもそれなりに実力をつけたつもりだが」


「余裕もクソもない、ただここでの作法に従っているだけだ。それにーー」


 奴はそこで言葉を止めると二振りの刃を両手に召喚し、近くにいた奴の弟子たちも槌と杖をそれに続いて召喚した。


「ーーつけ入る隙が俺の中には見当たらなかった」


 そういうとどこが見た双剣を見た双剣で風を切って奴は走りだした。

 奴の双剣の腹に刻まれた神聖術の陣が青白く光り、赤い燐光が刃を染める。


 奴が持っているのは呪いの武器だ。

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