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七層47 濃密
「ぎゃあああああああ!!」
ディゼルの背中からけたたましい叫び声が聞こえるとやつは倒れた。
俺は弓を構えつつ距離を詰めて、罠か,本当に気絶しているかどうかを確かめる。
すると仰向けに倒れた奴の背中からドロドロと濃密な黒い靄が出始めた。
危険を感じとった俺は咄嗟に専門家を呼び出す。
「エリア頼んだ」
「言われなくても分かってるわよ」
靄はエリアの返事が聞こえるとともに鎌に四方八方から群がられ、バラバラに裁断された。
それでも靄は残骸のまま逃げようとしたが地面から伸びた白い腕に捕らえら、そいつと共に姿を消した。
こういうの見ると浄化の方がよっぽどおぞましく見えるな。
俺はおぞましい浄化の実態を目に焼き付けると倒れたディゼルを拘束することにする。
さっき呪術師に縄を使った関係で縄がもうないので代わりに弓の弦を使って縛り上げる。
生身だったら鬱血しそうだとかの心配がよぎるが、機械の体はそういう心配をしなくていいのでそういう点では相手をするのもやぶさかではないのかもしれない。




