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七層23 一騎当千

「冒険者は呪術師と我々、人間が争いを始めた時にまた姿を現し、仲裁に入った。ひどく頑丈な男で最終的にその男1人対我々という状況になったが、全く持って男の勢いを御せなかった」


 とんでもない奴が大昔にやってきていたようだ。

 多勢に無勢を勢いで押し切るなんて並の人間にはまず無理だ。

 というよりもそんなとんでもな頃ができる奴厄災クラスの何かと言っても過言ではないだろう。


 そんな奴がここで大暴れすればそれは冒険者の評判が悪くなってもしょうがないだろう。

 一応奴とは違うと言う時に便利だし、名前を控えておくことにしとこう。


「そいつの名前はなんて言うやつだ?」


「ジョン。奴はただそれだけ名乗った」


 名前で判断してあれだがものすごくモブくさい名前のやつだ。


「ジョン? その人の姿はどんな感じ?」


 俺がそんなことを思っていると食らいつくような勢いでエリアがロトフ爺に問いかけた。

 すると心なしか、ミカエルの視線が睨め付けるようなものに変わった。


「……」


 ロトフ爺は引き出した情報の中になかったためか、再び意識を喪失して記憶をサルベージしにいた。


「黒い鎧に金髪の凡庸な顔の男だ」


「やっぱりいたのね、リーダー」


 しばらくしてロトフ爺が正気に戻るとエリアはそう言って頬を上気させた。


「いたからどうだって言うのよ、あんな裏切り者。会いに行っても何にもならないわよ」


「わからないじゃない。気が変わったかもしれないし、後悔してるかもしれないし」


「不屈の勇者様は反省はしても後悔はしないわ。いらない希望を持っても時間の無駄よ」


 なんの言い合いをしてるんだこいつらと思うと、それの正体がわかった。

 こいつらほんとに不屈の勇者好きだな。

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