202/375
六層35 咆哮
「GRRRRRUUU!」
一体現れたと思ったら同じクマがゾロゾロと壁や天井から中に向けて侵入してくる。
まるで星に引き寄せられているようだ。
前情報で星から逃げていくと言われていたというのにこれでは全くの正反対だ。
早く星を金塊の中に封じ込めて、怪力自慢のメンツに使わせないとまずい。
ファイルに急ぐように促そうと思い立つと、それまで不動を貫いていた星が動き出した。
まるで飢えた獣のようにクマに食らいついてゆく。
あっという間にクマたちを平らげた星はヒトガタというよりはギガンテスやトロールと言った方がいい姿になった。
「GYAAAA!」
星はクマの食いすぎで異常をきたしたのか、目を赤く光らせ、牙を剥き出しにし、こちらに咆哮し始めた。




