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六層34 重量

 突然やってきた金塊に困惑せざるおえないが、今は目の前にいる星を捕まえることが大事だ。


「重!」


 涼しい顔で持ち上げているファイルから金塊を受け取るとめちゃくちゃ重かった。

 金属の固まりなので当たり前といえば当たり前だが、こいつのポーカーフェイスのせいで騙された。


 この重さは星の目の前までこいつを移動させるのに俺の腕が持つかだいぶ怪しい重さだ。


「エリアこの距離でも星を金に封じることはできるか」


「触れてないと無理よ。もう少し頑張りなさいよ」


 もうすでに頑張り済みだよ。

 ここでおろしてもしょうがないので、胆力に力を入れて身体を前傾させ、体重移動だけで所定の位置まで持っていく。

 星の足元に置くと同時に半球状だった金塊の底が平らになったがまあ質量は変わってないし大丈夫だろう。


「再生の呼び声をーー」


 俺が離脱に入ると同時にファイルの詠唱が開始された。

 さっきのやつでは詠唱なんてしてなかったのにえらい気合いの入りようだ。

 やはり大物だとそれだけ成功率も低くなるのだろうか。


「GRRRRRUUU!」


 俺がそんなことを考えていると壁をすり抜けてクマが乱入してきた。

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