表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

776/825

185-2.シュリ城へ②

お待たせ致しましたー

 シュリ城の中に入ると、セルディアス城以上に豪華な装飾がたくさんあった。


 セルディアス城が真紅なら、こちらは朱色と言った違いはあるけれど……豪華絢爛と言う言葉がこっちは似合う。


 アシュリン皇太子殿下の案内のもと、皇帝陛下がお待ちの部屋に到着した時は……豪華だけど、ちょっと厳かな雰囲気の扉が見えてきた。


 殿下がノックをされてから開けられると、中からは上品なお香の薫りがしてきたのだ。



「よくぞ、いらっしゃった。セルディアス御一行」



 柔らかい……その雰囲気が似合うくらい、柔らかい微笑みを浮かべている男性がいらっしゃった。


 リンお兄ちゃんにさらに似ていて……とっても、素敵なおじ様。この方が、今のホムラ皇帝……。



「……お初にお目にかかります。チャロナ=マンシェリー=セルディアスと申します」



 私が挨拶させていただくと、皇帝陛下は首をゆっくりと縦に動かされた。



「……おお。たしかに、復活なされた王妃殿とそっくりだね? それに、先日そちらのローザリオン公爵殿とご婚約なされた知らせはお父上殿から伺っているよ。おめでとう」


「「……ありがとうございます」」



 カイルキア様とも面識があるんだなって、ちょっとびっくりしたけど……お兄さんが殿下と幼馴染みさん? だから不思議じゃないかも。



「さて、ひとつ。王女殿には御礼を言わないとね?」


「御礼? でしょうか??」



 何を? と首を傾げると、皇帝陛下は軽く頭を下げられた!?



「米の炊き方だよ。正しい炊き方を君の兄君やシュィリン伝に教わったのだが、あれのお陰で今まで見向きもしなかった米を……国民達は美味しそうに食べることが出来た。今日教えていただく饅頭もすごく楽しみだよ」


「……お役に立てて何よりです」


「うん。王女殿はお着替えも必要だろう。女官に案内させるから、また後で」



 と言うことは、皇帝陛下もおまんじゅうを作られると??


 お仕事はともかく……わざわざ料理をされるのが、ちょっと意外だと思った。


 とりあえず、女官さんと言う綺麗な女性に控え室に案内されてから、私は着替えてロティを召喚し。また女官さんに案内されて厨房に行くことになった。



「お待たせ致しました」



 私が中に入ると、そこはめちゃくちゃ広い厨房でした。



「やあ、着たね?」



 そして驚いたのは……皇帝陛下もだけど、悠花(ゆうか)さんやカイルキア様達まで……中華風のコックスーツに着替えていらっしゃったのだ。



「せっかく、王女殿に教わるのだから……私達も着替えなくちゃと思ってね??」



 と言って、ウィンクされた皇帝陛下……ちょっと、お茶目なおじ様だなって、なんか親近感が湧いてきた。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こちらの作品も出来たら読んでみてください。
下のタイトルから飛ぶことが出来ます。



名古屋錦町のあやかし料亭~元あの世の獄卒猫の○○ごはん~


転生したら聖獣と合体〜乙女ゲーム攻略のマッチングを手助け〜
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ