表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

765/825

183-2.エイマーが作れるパン①(エイマー視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(エイマー視点)









 とは言っても、チャロナくんに教わった方法のほとんどはロティくんの魔導具無しで作るのは限りがある。


 だが、簡易的な蒸し器で作る蒸しパンでは食事向きには……多分マックスには物足りないだろう。なら、フライパンで作れるパンを最近チャロナくんから教わっている。それを作ろうと決めた。


 ミュファンに手伝いを頼み、材料を集めてから一緒に作ることにした。



「フライパンでパン……ですか?」


「紙を敷いて焼くから、そこまで焦げ付かないんだ」


「なるほど」


「ミュファンも覚えておくといい。きっとまかないで役に立つから」


「是非!」



 私は彼からエプロンを借り、簡易ドレスの上に着る。腕をまくって、まずは生地の材料を準備。


 温めた牛乳、溶かしたバターなどを入れて生地に混ぜ込み、これは手ごねでやるがこねすぎないように注意。空気を含めないと、生地が死んでしまうとチャロナくんに言われたからだ。


 次に、大事な一次発酵。


 ここはいつもならロティくんの魔導具だが、奥の窯の手前にある台の上に……濡れ布巾を被せて一時間発酵させなくてはいけない。この工程は、チャロナくんがいないので久しぶりにのんびりと他の料理に打ち込める。



(……と思っていたら、早い!?)



 メインを作り終えたところで時計を見たら、既に一時間を越えていた!? 一時間以上かけてもいいとは言われたが、少しばかり焦りが出てしまう。


 ミュファンに盛り付けを頼んでから、私は生地の具合を見てみる。



「よし、大丈夫だ」



 ふわふわもちもち。いい艶になっていた。


 これをだいたい十六等分に分けて丸める。好み次第だが、この時にレーズンを入れてもいいが食事向きなのでやめておいた。



「フライパンに蝋を塗って加工した紙を敷いて」



 丸めたパンを出来るだけ隙間なく並べていく。


 これをごく弱火でフライパンが温かくなるまで熱したら、蓋をして二十分くらい二次発酵させていくんだ。火はもちろん止める。



『レンジとかがないので、この方法がベストです』



 と、チャロナくんも言っていたしね? 私も皆にもだがマックスにも美味しいパンを食べてもらいたい。


 これを待っている間に、ミュファンの方が出来上がったようなので、フライパンの前でだいたいの説明をした。



「このパンは……皿に盛り付けてからちぎるんですか?」


「そう。チャロナくんが言うには『ちぎりパン』と言うものらしい」



 丸いパンの集合体だが、ちぎってすぐに口に入れられる簡単さ。


 今のところ、私がまずまず自分の力だけで作れるのじゃこのパンくらいだが。


 焼き方は、まず火を再度点けて弱火で十数分以上焼く。


 ひっくり返すのはフライパンくらいの大きさの皿に移動させ、フライパンで蓋をしたらひっくり返す。


 この裏面をまた同じぐらいに焼けば完成だ!


 じっくり弱火で焼き、いい焦げ目になっていた。



「ええ匂い〜〜!!」


「パンの匂いだ!!」



 うちの三馬鹿ではないが、カーミアとフェリクスが我慢出来なさそうな顔をしていたよ。

新年一発目の更新‼️


次回は火曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こちらの作品も出来たら読んでみてください。
下のタイトルから飛ぶことが出来ます。



名古屋錦町のあやかし料亭~元あの世の獄卒猫の○○ごはん~


転生したら聖獣と合体〜乙女ゲーム攻略のマッチングを手助け〜
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ