【幕間】『ピザまんのレシピ』

　★・☆・★

　軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。

　そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。

『……ピザまん。あのしっかりオレンジ色はパプリカの色だとは最近まで知らずぅうう！！　中の具材は自分で手掛ければ、色々具沢山に作れるぅううう！！　個人的にはマッシュルームは断固拒否！！』

　ステッキが現れ、ポンっと音が立つと櫛田の上に美味しそうなピザまん達がたくさんが浮いている。

　そして、後ろにはチャロナとマックスの登場。

「……わかる。わかるわぁ！！　キノコは断固拒否！！」

『ね〜〜！？』

「クニュクニュしてるだけで、味はそんなにもしないのに？？」

「わかってないわね、チーちゃん！？」

『キノコはほぼ悪！！？』

「そ……そうなんだ？？」

「チーちゃんなんでも食べるものね？？」

「…………一個だけ、前世からダメなのがある！！」

『ほう？』

「こんにゃくよねぇ？」

「ゼリーなら食べれるけど！！」

『とろっとピザまん』

《材料》

　赤パプリカ

　水

　玉ねぎ

　ニンニク

　豚かオーク肉の薄切り

　片栗粉

　オリーブオイル

(調味料☆)

　湯むきしたトマト

　コンソメ

　ケチャップ

　塩胡椒

　乾燥パセリ(もしくはバジル)

(粉類)

　薄力粉

　強力粉

　オリーブオイル

　蜂蜜

　塩

　ドライイースト

　ピザ用チーズなどの、削ったチーズ

「ちょっと材料多めねえ？？」

『これが大事！！』

《ピザ餡作り》

　①ニンニク、玉ねぎをみじん切り。肉を小さく切って、片栗粉をまぶす

　②オリーブオイルをフライパンで熱し、ニンニク、玉ねぎ、肉の順に入れて炒める。その後に、☆の材料を入れて水気が飛ぶまで煮詰める

　③乾燥パセリを散らし、冷めたらバッドなどに入れて冷蔵庫に置いておく

『ほんと好みでふが、パセリよりもバジルの方が香りも強くて好きでふ！！』

《生地作り》

　①小さく切った赤パプリカと水40ccをナビゲーターシステムのミキサーに入れ、粉砕したら茶漉しなどでこしておく

　②①のこし汁145cc（粉の計量次第で変わる）、粉類をナビゲーターシステムの撹拌機に入れて捏ねる。耳たぶくらいの固さになるまで

　③ボウルに移し替えて、発酵器で少し発酵

　④ 生地を取り出し、中の気泡がなくなるまで手で数分こねてから八等分にカットし丸める。濡れタオルで覆う

「ホームベーカリーがあると、発酵まで出来ちゃうんですけどね？？」

《成形》

　① 生地１個を取って丸め直し、手で押し潰して円形にする。さらに麺棒で中心厚めに、直径１１cmの円形に伸ばす

　② 外側になる面(麺棒がかけた綺麗な面)に打ち粉をする。生地を裏返して具とチーズをのせ、スプーンで具を抑えてやや平らにすると包みやすい

　③ 生地と具を左手にのせる。右手の親指と人差し指で生地の縁をやや強くつまんで親指を生地にくっつける

　④ 親指が生地とくっつけながら一歩先へ進んで自然に一個のヒダができる

　⑤親指と人差し指で生地を少々引っ張り上げて手前に戻しながらつまむ

　⑥ ④と⑤の手順を繰り返していく。数個のヒダが完成するごとに左手で生地を時計方向にまわす。全部で約18個のヒダができる

　⑦大半が完成したら、左手の親指と人差し指で輪を作り、生地をのせてから残りのひだを作る

　⑧最後のヒダが完成したら、穴の周りの生地を少し引っ張り上げ最後と最初のヒダをくっつける

　⑨ さらに優しく穴の周りの生地を引っ張り上げ、左手で生地を回転しながら右手の指で口をつまんでしっかり閉じる

「むっず！？　超むっず！！？　これ全部チーちゃん達が作ったの！！？」

「慣れちゃえば、簡単に作れちゃうけど」

『ねー？？』

《蒸し》

　①⑨ をクッキングシートにのせ、何も被せずに(乾燥させて、ひだが消えにくくなる)、室温……だいたい２１℃で一時間二次発酵させる

　② 蒸し器もしくはフライパンで、沸騰した水で中火で1十分蒸す。蓋をしたまま二分放置

「チーちゃん、ごめんなさい。バクバク食べた上にお代わり欲しいって言っちゃって！！」

「全然いいよー？　美味しく食べてもらえて嬉しいし」

『残念称号はしゃーないしゃーない』

「誰のせ・い・だ・と？？」

『(๑>؂•̀๑)テヘペロ』

　だんだんと暗くなっていく。