171-5.もともとは
お待たせ致しましたー
エピアちゃんのお胸とも比較してみる……けど、やっぱり今の私の方がデカイ!?
(なんでなの!?)
魔力循環もだけど、これってユリアさん達からのプレゼントなのだろうか? 聞きたくても今は聞けない状況からではあるけど。
「ふぅ……。あれ、チャロナちゃん?」
体などを綺麗さっぱり洗い終えたエピアちゃんが湯船の方に来たんだけど……やっぱり、胸を見てびっくりされてしまった。
「どうしたの……?」
「……具体的にはわかんないの」
「何でおっきくなったの……?」
「笑わない……?」
「う、うん?」
カイルキア様が今まで通りに接するように、と少し前に皆さんの前で宣言したから……私が王女だとちゃんとわかってからでも扱いは変わらない。それがすごく嬉しいんだけど……友達なんだし、言えることは言っておきたい。エピアちゃんにはよく相談に乗ってもらってたから。
「あ……のね」
「うん?」
「…………カイルキア様と、その。お付き合いすることに、なって」
「ほんと!? え、けど……それと胸が?」
「その……………………キス、した後にどうしてか」
「えぇ??」
やっぱり、ファンタジー満載のこの世界でも信じられない現象のようだ。
『でふ? 元々、ご主人様のお胸は大きいでふよ?』
「そうなの? え、ロティちゃん?」
『でふ! ロティでふ!!』
「え。ロティ、どう言うことなの??」
エピアちゃんが今更ロティの姿にびっくりしている間に、私はロティに質問した。そして、ロティが言うには。
『神ちゃまに、お胸の大きさを……PTを昇華させた対価として元の大きさに戻しただけでふ!!』
だ、そうだ。
何故あのタイミングにしたのかは、多分だがフィルドさんの気分次第かもって。たしかに、あの人ならやりそうだと思う。
「へー? じゃあ、チャロナちゃんの服。今大変そうじゃない?」
「……メイミーさん達に採寸してもらったから、今手直ししてくれてる」
「そっか。それまでお風呂? 私の服でも良ければ貸そうか?」
「……破かないかな?」
「た……多分」
とりあえず、ゆっくりお風呂に浸かってから体も乾かして。エピアちゃんが寮までダッシュで持って来てくれた服を着てみることにはなったのだが……!?
「…………む、無理!?」
本当にエイマーさんくらいになってしまったので、今度はエピアちゃんがエイマーさんを呼んで来てくれることになった。
「……これはこれは」
「エイマーさぁん」
帰宅してから、最初のエイマーさんとの会話になったが。とても申し訳ないが彼女に頼るしか出来なかった。まだメイミーさんや他のメイドさん達が来ないからだが。
「……うん。とりあえず」
エイマーさんはじーっと私の体を見てから、くるっと踵を返した。
「ひとまず、寝巻きの類でいいだろう! すぐに持ってくるよ!!」
「「お願いします!!」」
『でふぅう!!』
変わったはずなのに、変わらない。
このお屋敷に帰って来たんだな、って思えた。
次回はまた明日〜




