171-4.肥大した
お待たせ致しましたー
*・*・*
……夢にまでみた、カイルキア様とキスをしただけなのに。
(なんで、いきなりバストアップしちゃうわけ!?)
ファンタジーの世界だから? そうだから? としか思えない。
レクター先生がメイミーさんを呼びに行ってから、悠花さんは相変わらずニマニマしているし……カイルキア様はちらちらと私を見る程度。
本当に……私はこの人と恋人……になったのかな? お互いに告白したのは夢じゃないし、キスしたのも本当だし……ああ、ああ。夢じゃないんだと思いながら大っきくなった胸が服からはみ出ないように腕で隠した。
今日に限って、胸元が見え見えのドレスだからぁあああ!?
大事な部分が見えそうで危ないぃいいい!!
先生は、私の魔力の質が変わったからかもと言ってたけど……。後で、着替えてから悠花さんとかと一緒にステータス見よう。
カイルキア様も一緒に見てくれるかな?
「あらあらチャロナちゃん? 事情はレクターから聞いたわよ?」
すぐにメイミーさんが来てくれたので、カイルキア様や悠花さんは扉前の方に移動してもらうことになった。いくら何でも、お胸全開を異性に見られるのは恥ずかしいだけで済まないから!!
「お願い……します」
「どれどれ〜?」
私が腕を外すと、下着からずれ落ちるくらいに胸がたゆんと揺れたのだった。
「うぅ……」
「あらあら! 本当にエイマー先輩くらいになったわね!?」
「すみません。服……多分全部ダメに」
「そうね? けど、手直しは出来ると思うわ。魔力の循環が影響とは聞いたけど……一時的なものじゃ無さそうね? そうでしょう? レクター?」
「うん、それは大丈夫だと思う」
「じゃ、チャチャっとドレスは手直ししたいから……レクターはアシャリーとか呼んで来て? コックスーツも直さなきゃだから大仕事よ?」
「りょーかい」
「旦那様にマックス様はご退室願いますわ」
「へーいへい」
「……わかった」
とりあえず、男性陣(ひとり前世では女性)に退室してもらったので、遠慮なく胸を晒すことが出来た。メイミーさんには刺さるくらいに見えられたけれど。
「いきなりとは言え、大き過ぎるわね? サイズ測るわよ?」
「お、お願いします……」
そして、サイズを測ってからメイミーさん誘導の下お風呂場に行き、ゆっくり疲れを取るようにと言われたのでロティを出してから一緒に入ることになったが。
『ご主人様ぁ?』
「…………」
ロティが大きくなってから、相当大きいと思っていたのに。
なんで、私の方がさらに大きいんだ!? と叫びそうになった。
「あ、チャロナちゃん」
叫ぶのを我慢していたら、仕事終わりで泥まみれのエピアちゃんがやってきた。
次回はまた明日〜




