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167-1.家族でパジャマパーティー①

お待たせ致しましたー






 *・*・*










 お風呂から上がって、メイドさん達にピカピカに磨かれた後に着せられたのは……これまた素晴らしく手触りが良くて着心地の良い、いわゆるナイトドレスと言うものに着せ替えられた。


 私もだけど、お母さんのものまでぴったりサイズのが。なんで、スリーサイズがバッチリ知れ渡っているのかな!?


 今日着ていたドレスもだけど!!



(深く考えないでおこう……今日はこの世界で、初めて(・・・)家族と語らうんだもの)



 お父さんにお兄さんも、多分私の部屋で待っているから急がなくちゃ!


 でも、今日初めて来たばかりのお城だから勝手がわかっているわけもなく……メイドさんのひとりにお母さんと一緒に案内してもらった。


 パジャマ? で良いのかと思ったけど、このフロアは王族だけのスペースだってお母さんが言ってくれたから大丈夫らしい。


 その言葉通り、お父さん達もだけど誰ともすれ違わずに私達は私の部屋である王女専用の部屋の前に到着した。


 メイドさんが声を掛ければ、中からお兄さんが顔を出してくれた。



「や。案内ご苦労様」


「はい。では、私はこれで」



 と言って、軽く微笑んでからメイドさんは来た道を戻って行った。


 そして私とお母さんはお兄さんに手招きされてから中に入って……奥の寝室に行くとベッドの前に四組の布団が敷かれていたわ。


 しかも、団欒すべく中央に飲み物のセットが置いてあって、そこを囲むみたいに。


 で、お父さんは自分の布団の上で何故か正座をしていた。



「お父さん……?」



 なんでわざわざ正座をしているのだろうか?



「んふふ、チャロナ? 父上は色々反省中なんだぞ」


「……反省、ですか?」


「うん、個人的に色々と。だから気にしなくていいんだぞ?」


「??」


「ふふ。アインズ様ったら」



 そしてお母さん、なんで可愛くほっぺをピンクにしているのだろうか? 事情がわからないので教えて欲しい。



「……とりあえず、二人とも。こちらに来なさい」



 お父さんは絞り出すような声で、私とお母さんを呼んだ。なので、お兄さんもだけど一緒にお布団の方へ行く。お父さんの右側が私で、左側がお母さんになった。



「んふふ〜!! 第一回パジャマパーティーなんだぞ!!」



 お兄さんは機嫌が良過ぎて、むしろハイテンションな状態だ。お兄さんもだけど、お父さんも高級そうな布で出来たパジャマを着ていた。王族でも服装はある意味普通なんだと納得。


 それにしても、私がカイルキア様のお屋敷でエイマーさんとエピアちゃん達とでやったのも一度きり。


 王女と分かって、これからもあのお屋敷で過ごすことは決まっても……皆さんからの扱いも変わらないはずがない。カイルキア様も皆さんが……私が王女だと言うのは知っているって言ってたから。



(私がお願いしても……変わっちゃうのかな?)



 それは皆の前で宣言しても、どうなるかわからないけど。

次回は水曜日〜

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