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159-2.サンドイッチの試食

お待たせ致しましたー






 *・*・*









 いよいよ、明日が式典の本番。


 移動は馬車ではなく、シュライゼン様の転移魔法で行くらしいからとお尻が痛くなることはなくなった。


 なので、今日は午前中にマナーの再確認をしてからサンドイッチ作りに取り掛かりことにする。


 ただし、少々味見したいので複数用意してみた。



「パンにバターのみ、マヨネーズのみ。マスタードを混ぜたもの。その四種類にそれぞれレタスを挟んだもの。以上の卵サラダサンドイッチを吟味し合いましょう!」


『おお!』


「「わかった」」



 コカトリスの卵サンドイッチが美味しいのはもちろんだけど、多少の工夫はしたかった。


 だから、用意はしてみたのは。内側に塗るマヨネーズを少々工夫したわけである。レタスも挟むかどうかの有無もかねて。


 まずは、スタンダードにマヨネーズのみ。これは文句なしに美味しかった。その後のバターも同じく。


 次に、粒マスタードにバター。



「「う〜〜ん……」」


『美味いでやんすよ?』


「いや、レイ。これは好みが別れそうだと思ってね?」


『あ〜……』


『おいちーでふにょ?』


「具体的に教えていただけませんか?」



 予想は出来るけど、ちゃんと聞きたかったのだ。


 私が聞くと、エイマーさんとシェトラスさんが互いに頷き合ってくれた。



「たしかに美味しいんだが」


「マスタードの酸味と辛味に舌触り……苦手だと思う貴族の方々がいらっしゃるかもしれないと思ってね? 私達は良くても、あちらがそうとは限らない」


「なるほど……。ですと、葉物入りでも同じでしょうか?」


「かもしれないね?」



 一応食べてはみたが、私達は好きでもマスタードの酸味と辛味に食感は変わらなかったとこれも却下になりました。


 あとは、マヨネーズとバターそれぞれのレタス入り。



『シャキシャキで食べ応えがあるでやんす〜!』


『でふぅ!』


「青臭さはほとんどないのが、菜園の強みではあるが……」



 強みではあるけど、これはこれで却下になりそうでした。


 シェトラスさんはフレイズ様のお弟子さんである、宮廷料理人さんだったから……お城でお出しする料理についてたくさん勉強してこられた。だから、こう言う情報は貴重です。



「だとしたら……マヨネーズかバターか。シンプルに作った方がいいですか?」


「むしろ、それぞれひとつずつの方がいいかもしれないね? 大きさを三角ではなく、以前チャロナちゃんが教えてくれた四角なら食べやすいだろう」


「! わかりました!」



 そして、カイルキア様にも報告ついでにそのサンドイッチをお出しすると、納得したかのように頷いてくれました。



「……たしかに。マスタードやレタスは苦手な奴も多いだろう」


「僕達は、チャロナちゃんのパンのお陰で結構好きになってきたけどね?」


「! ありがとうございます!」


『でふぅ!』



 式典で出すサンドイッチはこれで決まり!!


 いよいよ明日なので、明日私はおやつを作れないから。


 ちょっと久しぶりにプリンアラモードを作ることにしました。

次回は月曜日〜

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