表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

632/825

154-2.誕生日会②

お待たせ致しましたー






 *・*・*











 カイルキア様に手を引かれて。


 悠花(ゆうか)さん達のいる真ん中のテーブルまで連れて行かれ。


 さあさあ、と悠花さんからシャンパンのようなグラスを渡されたのだった。



「今日はチャロナの誕生日だ。無礼講とまではいかないが、大いに騒ごう。乾杯!!」


『『『乾杯!!』』』



 カイルキア様が音頭をして、私の誕生日パーティーが幕を開けたのだった。



「お姉様!! お誕生日おめでとうございます!!」



 ちょっとだけシャンパンのような美味しいスパークリングワインを飲んでいると、アイリーン様がやってこられた。


 まだアイリーン様は成人されていないので、グラスの中身はジュースのようだったが。そのグラスを軽くかち合わせてから、アイリーン様は空いている手に持っていた何かを渡してきた。



「これは?」


「急ぎで用意しましたが、お姉様へのお誕生日プレゼントですわ!!」


「わあ、開けていいですか?」


「もちろんですわ!!」



 グラスを近くのテーブルに置いてから、その箱を開けてみる。包み紙はなくて、でも手触りのいいベルベットのような質感の箱を開ければ。


 出てきたのは、ネックレスだった。


 シンプルだが、ワンポイントの宝石が素人目でもわかるくらい高価そうな。




「り、りりり、リーン様!? こ、これ!!?」


「本当は式典の時にお渡しする予定でしたが」


「い、いいい、いや、そうじゃなくて!?」


「絶対お似合いだと思いますわ! お兄様、お姉様につけて差し上げてくださいな?」


「……ああ」


「ええ!?」



 と、カイルキア様がネックレスを取って、ささっと私の首につけて下さった。


 吐息が近くなった時に、叫ばなかった私えらい!!



「お似合いですわ!!」


「ええ、本当に」



 いつのまにかいた、シャルロッテ様までニッコニコの笑顔でいらっしゃった。



「……ああ。よく似合っている」



 で、カイルキア様は緩く笑うんだから鼻血出そうになったわ!!?



「ほう? リーンがネックレスだったら、俺のはちょうどいいかもしれない」



 次にやって来られたのはアインズさんで。


 上着のポケットから、アイリーン様のよりはだいぶ小ぶりの箱を出して、私の手に乗せたのだった。



「開けてくれ」


「は、はい!」



 これも素晴らしく手触りの良い箱だったので、慎重に開ければ。


 濃い水色の雫型の宝石が輝く、イヤリング。


 またもや、高級品だとわかるアクセサリーだった。



「君になら、似合うと思ってな?」



 ちょっと貸してと、アインズさんは言うと。イヤリングをつまんで、私の耳につけさせてくれたのだった。



「え、え、え?」


「うん。いいな。これでティアラがあれば」


「おっれが用意したんだぞー!!」


「よくやった、馬鹿息子」


「馬鹿は余計なんだぞ!!」



 と言うわけで、私は本当にお姫様のように着飾られてしまい。


 恐れ多くて、いただいたアクセサリーを壊しやしないかと、ビクビク立っているしか出来なかった。



「んま!? 本当にお姫様みたいね? チーちゃん?」


「そうだな?」



 悠花さんはエイマーさんを連れてやってきた。エイマーさんは、料理のことがあるのでいつものコックスーツのままだったが。



「ま、マックスさぁん、エイマーさぁん! 私、こんな素敵なアクセサリーいただいていいんですかぁ!?」


「良いに決まってるじゃないか?」


「チーちゃん、似合っているわよん?」


「ああ、そうだな?」



 カイルキア様はまだ一緒にいてくださる。


 今日は、本当にエスコートしてくださるようで、ずっと。


 ご家族も来ていらっしゃるのに、いいのだろうか?

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こちらの作品も出来たら読んでみてください。
下のタイトルから飛ぶことが出来ます。



名古屋錦町のあやかし料亭~元あの世の獄卒猫の○○ごはん~


転生したら聖獣と合体〜乙女ゲーム攻略のマッチングを手助け〜
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ