152-3.最後のお菓子教室①
お待たせ致しましたー
*・*・*
泣きながらも、皆に喜んでもらえてよかった。
とりあえず、私が来れるのは今日で最後だけど。
やっぱり、シュライゼン様にお願いして定期的にパンを届けれないか。皆が食べている間に、悠花さんとも混じえて話をしたら。
「う〜ん。……ダメじゃないけど。チャロナ……最近レベルアップで半日以上も倒れてしまっているんだろう? 無茶してないかい?」
「チーちゃんの気持ちもわかんなくないけど、あたしは賛成しかねるわ。式典後は何があるかわかんないんだし、安易に差し入れも難しくなるわよ?」
「そうなんだぞ」
「……はい」
やっぱり、相談して良かった。
私の一存で決めてたら絶対怒られるだけで済まなかったから。
とりあえず、差し入れは今回で一旦区切りにさせて。お菓子教室も終了となる。
もっとパンらしいお菓子にすれば良かったかもしれないが、もう材料は揃えていただいているので無理だ。
皆お腹いっぱいになってから、今日は小休止を挟んでお菓子教室をやろうとしたら。
ケイミーちゃんを含める大きい子供達が、私のところにやってきた。
「美味しいパンを、ありがとうございました!」
『『『『ありがとうございました!!』』』』
本当に……。
本当に、なんて良い子達なんだろう!!
もっともっと色んなパンを食べさせてあげたいのに、それが出来なくなるだなんて。
絶対、もっともっと『幸福の錬金術』のレベルアップを安定させてから、再開出来るようにしようと心に決めた!
それから、皆に移動してもらっている間に。私はここも最後だろうとリトちゃんのお墓参りをして。
もう天国に行っちゃったのか、幽霊で出てくることはなかった。
「さて、行くか」
調理場に行くと、リンお兄ちゃんやフェリクスさんがレシピの大紙を黒板に貼り付けてくれてた。
「お兄ちゃん、フェリクスさんありがとうございます!」
「ああ」
「ブラウニーってなんなんだ?」
「今から作り方を皆さんにお伝えします!」
今回作るのは、バターなしのチョコレートブラウニー!
【バターなしのチョコレートブラウニー】
《材料》
チョコレート
砂糖
牛乳
薄力粉
卵
『作り方』
①窯を予熱させておく
②チョコレートを刻んで、ボウルに牛乳と一緒に入れて。お湯をわかした鍋で湯せんして溶かす
③別のボウルに卵を割って入れて、砂糖を入れて泡立て器でよく混ぜる
④溶かしたチョコレートの中に、③を少しずつ入れて、泡立て器で混ぜていく
⑤薄力粉をふるい入れて、ヘラで粉気がなくなるまで切るように混ぜていく
⑥こちらが用意した型に流し入れて、窯で三十分近く焼く
⑦焼けたら冷ましておく
と言うお菓子を作っていくわけです。
「クッキーじゃねぇんだな?」
「クッキーはこの間作りましたので」
「あ、そうだった」
さて、今日も頑張って作ってもらいましょう!
次回はまた明日〜




