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150-3.ペポロンミートパイ②

お待たせ致しましたー






 *・*・*










 綺麗に焼けたミートパイ。


 今にも食べたい欲求がすんごいんだけど。


 前回のクロワッサンのことがあるので、すぐに味見も出来ない。


 ので、冷めたら、まずはシェトラスさん達に味見をしてもらうことに。


 少し粗熱が取れたパイのひとつを切り分けて、綺麗なペポロン色のフィリングが見えたのが嬉しくなった。



「どうぞ、お召し上がりください」


『「「いただきます!!」」』



 フォークで刺したパイのいい音。


 ああ、よだれが出そうになるけど我慢我慢。


 皆さんほぼ同時に口に入れてくださると、噛む時のパイのサクサク感が伝わる音も聞こえてきた。いい出来の証拠だ。



『んん〜!? んん!! クロワッサンみたいに……いやそれ以上にサクサクしてるでやんす!!』


「それに、このペポロンとひき肉を使った中身! 甘過ぎないが、味付けも濃すぎない! うん、パイと合うね?」


「……これは。またおかわりをリクエストされる予感がしますね?」


「たしかに」



 太鼓判を押していただけたのならよかった。


 そして、それだけ美味しいのなら、やっぱり味見したくなるけど、我慢だ我慢!


 お昼ご飯には、ほかに野菜スープにシーザーサラダ。


 メインのミートパイが大きいので、少し控えめに。


 提供出来る準備が出来たら、食堂で待ってたサイラ君達が真っ先にやってきた。



「「「待ってました!!」」」


「はーい、お待たせ致しました!」



 順番に渡してあげれば、長方形のパイに三人は目を丸くした。



「チャロナちゃん、これがパイなん?」


「見た目はクロワッサンと全然違う……」


「なー?」


「作るの大変だったから、これは一人一個ね?」


「「「え〜〜……」」」


「じゃあ、作るの参加してみる??」


「「「う」」」



 不器用じゃないだろうけど、パイ生地作りは体力が結構いるもの。シェトラスさん達ですらぜーはー言うくらいだし。


 とりあえず、三人には我慢っと念を押して。


 後からやってきた他の人達にも同じように言ってから、提供していくと。


 そこかしこから『美味しい』の声が上がってきた。



「チ・ぃ・ちゃ〜ん!!」



 悠花(ゆうか)さんもだが、カイルキア様やレクター先生までいらっしゃった。



「すぐご用意出来ます!」


「うん。ゆっくりでいいから。顔色もいいし、昨日よく休めたようだね?」


「魔法連発してたけ〜ど〜?」


「ちょ、マックスさん!?」



 それは内緒にしてって言ったのに!?


 けど、もう遅いのでカイルキア様達にはため息を吐かれた。



「……無茶をしなかったか?」


「…………はい。ロティと一緒に技能(スキル)の確認をしていました」


「……そうか」



 呆れられちゃったかな、としゅんとしてたらぽんぽんとカイルキア様に頭を撫でられた。



「?」


「気になるのは仕方がない。が、倒れては元も子もないんだ。無茶はするな」


「……はい」



 それは本当なので、しっかり頷いてから。用意してくれたトレーをレイ君と一緒に渡したのだった。


 そして、カイルキア様から明日もミートパイじゃなくともパイ生地の何かを作ってもらえないかと詰め寄られたので。


 私の好きな人は、なんて可愛らしい一面があるのだろうとまたときめいてしまった。


 そのあと、ロティと一緒に食べたミートパイは予想以上に美味しかったけど。







【PTを付与します。



『サクサクペポロンとひき肉のミートパイ』



 ・製造45人前=3000000PT

 ・食事一人前=10000PT



 →合計3010000PT



 レシピ集にデータ化されました!






 次のレベルまであと514000700PT




 】






 クロワッサン以上に膨大なPTに驚いてしまったのだった。

次回はまた明日〜

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