150-1.心配かけました
お待たせ致しましたー
*・*・*
休日も終わって、レクター先生やカイルキア様から出勤の許可はいただけた。
なので。
「ご心配おかけしました。もう大丈夫です」
『ごめんなしゃいでふぅ』
まずは、厨房の皆さんに謝罪だ。
だけど、自分のせいじゃないからとシェトラスさんには頭を撫でられ、エイマーさんからは熱いハグをいただいた。
エイマーさんの素敵過ぎるお胸にダイブしてしまい、窒息しかけたのは内緒だ。
「もっとゆっくり休んでいいのに、大丈夫かい?」
「無理はしてないかい? チャロナくん」
『やんす』
「はい、大丈夫です!」
『でふぅうう!!』
しっかり寝たので、もう本当に大丈夫。
むしろ、働きたくてうずうずしてしまっているくらい。
それを言うと、まあ待てとシェトラスさんに止められた。
「君の異能は君だけのものだからね? けど、無理に体調を壊したら元も子もないよ?」
「……はい」
たしかにそうなので、少ししゅんとした気持ちなると、シェトラスさんからまた頭を撫でられた。
「君は立派なここの一員なんだ。無茶だけはダメだよ?」
「……はい」
「さて。気持ちを切り替えようか? 今日はあのクロワッサン作りで作ったパイ生地で、パイを作るのかな?」
こう言う切り替えの良さって、本当に嬉しい!
「はい! ひき肉とペポロンを使った、ミートパイの予定です!」
『肉の……パイでやんすか? に、ペポロン?』
「甘味はペポロンだけで、基本的に食事向けだよ?」
『おお!』
「さ、まずは朝食の準備だね?」
『「「はい!」」』
私はレイ君とパンの仕込み。
他は分担して仕込みをするのがいつも通り。
提供時間になると、使用人の皆さんに心配をかけてしまっていたようで、メイミーさんやエスメラルダさんからは熱いハグをいただきました。
そして、お昼ご飯の仕込みに移る。
「新しい技能が取得出来たので、それを使います!」
『たしか……瞬間解凍……とかでやんしたっけ?』
「そうそう、多分この間のパイ生地よりは楽に仕込みが出来ると思うの」
「では、お手並み拝見だね?」
「ですね?」
コロンを多めに注ぎ込んだので、瞬間冷凍も可能に出来るはずだ。
まずは、前回と同様にパイ生地を全員で仕込み。
冷やす時に、瞬間解凍じゃなくて、冷凍を使うことに。
『冷凍!!』
ロティが叫んで、手から紫色の粒を出す。
そして、並べて置いたパイ生地に振りかかると、一瞬だけ光った。
終わった後に触ってみると、たしかに程良い温度まで冷たくなっていたのだった。
こねてみると、ちょうど良い硬さ。
冷たいけど、ここは我慢して折っては冷やして、こねてを繰り返して。
全員分完了したら、また皆さんは息切れてしまいました。
次回はまた明日〜




