145-5.第五回パン教室⑤
お待たせ致しましたー
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サバサンド。
シャケフライの、タルタルソース。
卵サラダ。
絶対絶対美味しいラインナップだ。サバサンドは好みが別れてしまうかもしれないが、挑戦してみたかったので作ってみることに。
全体的に、パンも具材も粗熱が取れたら。波刃の包丁で出来上がったバンズのようなパンに切り込みを入れていく。
「今日はハンバーガーじゃないので、少し斜めに切り込みを入れて、半分以上まで切っていきます」
「……ハンバーガーとは?」
「えと。もう少し大きい丸いパンを上下に割って。薄いハンバーグや具材を挟んだサンドイッチのようなものです。今回のが近いですね?」
「むむむ。君の知る料理は奥深いね?」
「全部、前世での知識ですけどね?」
「いやいやいや? 君は自分を謙遜し過ぎた。知識があっても実現出来るのだから、普通じゃ無理だよ」
「ありがとうございます」
宮廷料理人さんに言っていただけるとは思わなかったけど。嬉しくないわけがない。
切り込みの入れ方を教えて、全員でパンで切り込みを入れたり、マヨネーズで内側をコーティングしていく作業に別れた。
全部整ったら、まずは水気を切った葉物野菜を1枚丁寧に挟み。次に焼きサバ、レモンの輪切り。
無添加レモンは、ライオネルさん達庭師の皆さんが育ててるらしく、皮ごと美味しく食べられるそうだ。
「……焼いた魚に、パン? パン……」
フレイズ様はサバサンドに興味はあるらしいが、塩味だけの魚がパンに合うか不思議で堪らないのだろう。
とりあえず、他のパンも仕上げてしまい。出来上がってから、少し早めのお昼ご飯として食堂で食べることになりました。
「まあまあまあ! こう並ぶと美しいですわ!!」
アイリーン様はテンション上げ上げ状態らしい。彼女とエリザベート様には量が多いので、それぞれ一種類を半分ずつにしています。
「やっと食べれるんだぞ!」
「はい、お兄様!!」
「こら、二人とも? 身内だけだからとは言えはしゃぎ過ぎですよ?」
「「はーい……」」
本当の兄弟じゃないのに、息ぴったりだった。
なので、いただきますをしてから。私はサバサンドを手にする。テーブルの上に座ってたロティも同じのを手にしてたので。一緒に口に入れたら。
【PTを付与します。
『さっぱり塩サバのレモンサンド』
・製造50人前=500000PT
・食事一人前=700PT
→合計500700PT
レシピ集にデータ化されました!
次のレベルまであと1544178PT
】
昨日まで作ったハンバーガーとかもすごい数値だったが、こう言うサンドイッチでもすごい。
味も最初は塩サバ。レモンと一緒に食べると脂がさっぱりとして。ふわふわのパンとすっごく合う!
リーフレタスとの相性も抜群で、シャキシャキ感が堪らない。あっという間に一個ペロリだ。
「ふっま!? 焼いた魚の塩味だけもじゃが、レモンとこんなに合うだなんて!? パンと食べても美味い!!」
「脂身がトロンとしてるんだぞ!!」
「お魚とパンが合いますわ!!」
少し心配はしていたけど、気に入っていただけて何より。
次は、シャケフライのサンドイッチに手を伸ばした。
【PTを付与します。
『サクサクサーモンフライサンド』
・製造50人前=700000PT
・食事一人前=800PT
→合計700800PT
レシピ集にデータ化されました!
次のレベルまであと844178PT
】
あと少し。
あと少しで、次のレベルの35までもう少し。
その後に食べた卵サラダは何度か食べたことがあるからそこまでPTは得られなかった。
けど、皆さんは美味しい美味しいと言いながら召し上がられていたので。
今は、束の間の休息を楽しもうと私も笑ったのだった。
次回はまた明日〜




