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144-1.悩む悩む

お待たせ致しましたー






 *・*・*








 次の定例会では何を持って行こうか?


 その後に、私が勲章をいただくことになってはいるけど。


 シュライゼン様には、その日にもパンを持参して欲しいと言われた。


 ごく一部の人達には、私が作ったパンの美味しさはわかっていただいても。


 大勢の人達の前で、それをわかってもらったわけではない。


 だから、どんなパンにしようか。少し悩んでしまっているのだ。



「シンプルにバターロールとか白パン。甘いのだと好き嫌いあるだろうから……」


『でっふ、でふぅう!』


「そうだね? チャロナちゃんのパンはどれも美味しいけど。手軽に食べれて一番評価をわかってもらえるパン……」


「料理長、サンドイッチはいかがでしょう?」


「うーん。チャロナちゃんの収納棚に入れれば持ち運びは大丈夫だろうけど」


「! いえ、それにします!」



 サンドイッチなら大抵の人が食べれるし、好き嫌いも少ないはず。


 卵アレルギーとかのアレルギー反応とかも、この世界では聞いたことがないから大丈夫だろう。


 サンドイッチの種類もシンプルに卵サラダのサンドイッチ。葉物野菜は、菜園からリーフレタスを。卵は厩舎からコカトリスの卵を使うことで決定しました。


 さて、次の問題は。



「次は、孤児院の方だったね?」


「何を作りましょうか……?」



 ポットパンを上げたかったが、持ち運びはともかく食事が大変なあれを出すと服とか顔がべちょべちょになるのは確実。


 かと言って、甘いパンでメロンパンを作ろうかとも思ったが、こっちも上のクッキー生地がぼろぼろになるから却下。


 同様にクロワッサンも。


 何にしようか、何にしようか悩むわけで。



「……特別よりも、普通でも構わないのでは?」



 首をひねっていたら、エイマーさんがそう言ってくれた。



「普通、ですか?」


「うん。さっきの式典もだし、特別意識し過ぎても良くないんじゃないかと思うんだ。チャロナくんのパンは普通のでも十分高級品だ。だから、子供達は皆君のファンだろう?」


「そ……でしょうか?」


「なら、ちょっとだけ豪華にしたサンドイッチでもいいんじゃないかな?」



 シェトラスさんもそう言ってくださったので。


 なら、先日カイルキア様にも作ったミニハンバーガーを数種類作ろうと思った。



「カイル様にお作りした、ミニハンバーガーはどうでしょう?」


「「いいね!」」


『ちっさいのに、食べ応えあったでやんすからねぇ?』


『でふぅうううう!』



 そうと決まれば、試作。


 兼お昼ご飯に向けて、ミニハンバーガーを作ることになりました。

次回はまた明日〜

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