124-6.おうちカレーがカツカレー③(マックス《悠花》視点)
お待たせ致しましたー
*・*・*(マックス《悠花》視点)
ああ、神よ(フィルドにじゃないけど)。
あたしの生涯にいっぺんの悔いなし!
って、思えるくらいに。マブダチのおうちカレー美味し過ぎぃいいいいい!?
カレールーのコク、辛味に甘味。ごろっとした野菜の柔らかさに芋のほくほく加減。
ゴテゴテした味わいどころか、少し優しくもさらったした感じ。前世での市販のカレールーで食べてたのと段違いに美味しいわん!?
これもう、店屋物でしょうに!?
思わず、体から力が抜けちゃってレイとチーちゃんに抱きかかえられてしまったわ。
「もうダメ美味し過ぎぃ〜」
「悠花さん、起きて!?」
『お、重!? マスターさらに重くなってないでやんすか!?』
「ちょっと、失礼ね!?」
さすがに、レイの発言に沸点が高くなり、起き上がってからすぐに殴ったわ。本気で殴ったつもりはなかったけど、精霊でも実体化してるのでレイでも頭を押さえていた。
『い゛でででで!?』
「大袈裟ねぇ? 本気で殴ってないわよん?」
『けど、痛いもんは痛いでやんす!?』
「それよりも。チーちゃん、美味し過ぎだわよ。このカツカレー!? 肉はシェトラスが頑張ったでしょうけど、カツも硬すぎず柔らか過ぎずいい噛み応え! カレーもコクがあって美味しいわ〜〜」
「あ、ありがとう」
『でふぅ』
思わず、ロティちゃんごとハグして頭を撫でくり回すわ〜〜。落ち着いてから、改めて、食べかけのカレーを食べるのを再開したわん。
(見事な、色。熱さ。味)
どれもこれもが、日本にとっては国民食もといB級グルメ顔負けの逸品よん!!
ちょっと前に食べたドライカレーとかも美味し過ぎたけど、これはまた違うわん!
カイルも気にいるくらいの甘口の味付けだけど、コクと深みが半端ないわ!
ひと口ひと口。大事に食べていくけど、間に手作り温玉載せのシーザーサラダとかペポロンのポタージュとかも挟んだけど!
カレーの食べる勢いが止まらないわ〜〜!!
これは、今のうちにレクターがいない隙に!
「チーちゃん〜〜! 次はカツなくてもいいからチーズトッピングで〜〜!!」
「マ〜ック〜ス〜〜?」
「げ!」
腹黒魔法医、見参ってとこね!?
後ろには呆れ顔のカイルまでいるし〜!?
「げ、じゃない!? それ何杯目!?」
「まだ二杯目だぞ!?」
「けど、今日はカレーなんでしょ? 食べ過ぎないようにって言ったけどー?」
「俺はカイル以上に食わねーと倒れんの知ってんだろ!?」
「……そうだけど」
「引き合いに出されるのは不愉快だが、事実だしな?」
と言うわけで、おかわりはさせてもらえたけどぉ〜。
二杯目のチーズトッピングは、モッツアレラチーズじゃないのに、超絶伸びるわ〜〜!
味もマイルドになって美味しいし〜?
「ほんのちょっとだけ辛いけど。ドライカレーとかと違うね? 野菜もシチューのようにゴロゴロしてるけど、よく煮込んであるし」
「……美味い」
「カイル〜? 勢いで2、3杯おかわりしようとしないでね?」
「く」
カイルも悔しがるくらい美味しいのよね〜?
あ〜、これなら毎日でも食べたくなるわん。
んで、食堂に使用人達も次第に入ってきたので、あちこちで美味しいと歓声が上がり。
レクターがいんのに、男どもはあたしバリに皿を持ってカウンターに押しかけて行ったわ。当然、レクターがいるからすぐに雷落とされたけどぉ?
その隙にカイルが三杯目をおかわりしそうになったので、矛先が集中しちゃったのよね?
「チャロナちゃん、おかわり。チーズトッピング大盛りで」
「……エピアちゃん。四杯目だけど」
「だって、美味しい」
一番の勇者は、エピアだったのよね〜?
結局、レクターに注意されても五杯食べちゃうくらい、食欲旺盛だったわ〜。
次回はまた明日〜




