表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

486/825

124-1.おうちカレー①

お待たせ致しましたー






 *・*・*









 おうちカレーを作るのに、まずは菜園でラスティさんとエピアちゃん達からお野菜を確保せねば。


 と言うわけで、ロティとレイ君と一緒に向かったわけですが。



「おうちの〜?」


「カレー、なの?」


「はい。私のいた世界では、家ごとに違うレシピがあるカレーなんです!」



 つい先日、私が異世界からの転生者だと言うことを諸々この二人には話すことになったので、遠慮なく知識は披露出来る。


 だから、必要な食材を誤魔化さずにお伝えすることが出来るのだ。



『ほう? また未知なる美味かの?』



 必要な野菜を収穫する前に、ウルクル様が降りてこられて恋人であるラスティさんの上にポスっと乗った。


 ウルクル様は神様だけど、AI精霊のロティのようにヒトに触れ合いたいのかしら? 恋人同士に聞くのはやぶさかだけども。


 とりあえず、ウルクル様にもお伝えすることにした。



「またカレーを作るんです」


『おお!? カレーとな!? あれは美味よのぉ!!』


「今回はドライカレーじゃなくて、一般的なカレーを作るんです。私や悠花(ゆうか)さんのいた世界と言うか、国ですが。各家庭ごとに違ったカレーがあるんです」


『ほほう? それでここに野菜をか?』


「はい。お肉は、保存の魔法でとっておいたのがたくさんあるので」


「チャロナちゃ〜ん? なんのお肉?」


「えっと……三つ角の 剣歯虎(サーベルタイガー)?」


「あ。……マックス様がここに来る前に」


「そうそう。保存の魔法で大丈夫だけど。そのお肉使って、豪快にごろっとしたカレーを考えてるの!」


「おお!」


『して、何が必要じゃ?』


「えっと……お野菜ばジャガイモとにんじんと玉ねぎです」


「ちょうどよかった〜。収穫時期だから、すぐに収穫しては乾燥させてあるんだ〜?」


「チャロナちゃんの畑のお芋も、通常サイズに戻ってるし。結構収穫出来てる」


「ありがとうございます!」



 と言うことで、運搬は全員で行い。


 ある程度、厨房にも移動させてから。なんちゃってカレールーを作ることに!


 カレーパンでも色々な種類を前世で作っていたので、覚えているからだ。


 カレーパウダーは辛くない調合で、シェトラスさんとエイマーさんに準備をお願いしてあるので。私は手足をレイ君と一緒に清潔にしてから、お鍋に大量のバターを投入。



『こんなにもバターを使うでやんすか?』


「カレールーだからね? ドライカレーと違って水分が多いし、炒めても水分が飛びにくいの。だから、カレーの素になる部分を作っちゃう」


『カレールゥでふうううう!!』


『マスターの求めてたカレーでやんすか?』


「絶対美味しく作るわよ!」



 バターが溶けたら、火を弱火にして薄力粉を入れて。よく混ぜてから滑らかになるまで混ぜ合わせていく。


 今日は、まだ時間に余裕もあるので。シェトラスさんにパウダーを炒ってもらっている横で説明することにした。



「これを、その中に混ぜるのかい?」


「煮詰めて水分を飛ばす方法もありますが、悠花さんの好きなおうちカレーはもっとどろっとしています。このルーの素になる部分が、褐色になったら焙煎したスパイスと混ぜて」



 さらに、ライオネルさん達庭師自家製の蜂蜜を入れて。


 練って練って。スパイスが全体に馴染んだらバットに移して。


 冷却(コールド)で粗方冷ましたら、出来上がり。



「これがカレールーです!」


「『「『おお!?』」』」


「たしかに匂いはカレーだね!!」


「チャロナちゃん、これを具材が煮詰まったら入れるのかい?」


「はい! そんな感じです!」



 もうちょっと待っててね、悠花さん!

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こちらの作品も出来たら読んでみてください。
下のタイトルから飛ぶことが出来ます。



名古屋錦町のあやかし料亭~元あの世の獄卒猫の○○ごはん~


転生したら聖獣と合体〜乙女ゲーム攻略のマッチングを手助け〜
ツギクルバナー
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ