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122-2.手作りHMでホットケーキ②(マックス《悠花》視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(マックス《悠花(ゆうか)》視点)









 焼き方の基本は、スフレパンケーキとそんなに変わんないけど。せっかくの厨房だし、カイル達とパーティーを組んでた頃よりはしっかりやりましょうか?


 まずは、オムレツ用に使う鉄のフライパンを借りて。ガンガンに熱したら濡れ布巾の上で急速冷却。


 ホットケーキタイプには基本よ?


 鉄板でやる時は、さすがに知らないけど。パーティーの時は、手作り釜の上でフライパンでポーンだもの?



「その手順はパンケーキと同じですな?」


「熱の伝わり方の関係だったかしら? 詳しくは知らないけど、こうするとホットケーキの焼き色もいい感じになるのよ」


「ほう?」



 そして、寝かせておいた生地を取り出してだいたいおたま一杯を、薄く油を引いたフライパンの上に広げて。


 絶対動かさずに、三分くらい待つ。


 チーちゃんのタイマーがあればいいけど、ロティちゃん単体だけだと使えないそうなのよね?


 異能(ギフト)の特性かはわかんないけど、チーちゃんとロティちゃんのセットじゃないとダメらしいのよ。ロティちゃんがいない場合はまだないから、試したことがないらしいのよね?


 だから、焼き加減は生地に気泡が出てきて薄っすら縁が茶色になったら……フライ返しでそぉーっと見る。すると、いい焼き色になっていたわ!



「ゆっくり慎重に返してから。また同じ時間焼いたら完成よ」


「パンケーキよりも、焼き時間は短いのですね?」


「そうよ〜? メレンゲも作らないし、すぐに火が通っちゃうから焦げる失敗が多いデザートなの」


「ふむ。しかし、パンケーキに劣らず美しい焼き色ですね?」


「我ながらうまくいったわ」



 裏面も焼いて。途中シェトラスも挑戦してみて、全員分焼いたら。


 ジャムをポットに入れて。メープルシロップや蜂蜜も。バターは当然。和風だと黒糖があれば黒蜜作れるけど、三温糖とかしかないのよね?


 アイスは、時々チーちゃんが作ってくれるからそれもバットごと持ち出して。


 準備が出来たら、シェトラスだけを残してチーちゃんの部屋にレイの魔法でテレポート!


 廊下に到着したら、ノックで来たことを告げる。


 中に入らせてもらうと、チーちゃんのベッドの上でエイマー共々倒れていたわ。



「……マックス」


悠花(ゆうか)さぁん、おやつありがとー……」


「正確には、ロティちゃんも含めて全員で作ったわ!」


「「おお!」」



 とりあえず、レイの魔法で簡易テーブルと椅子のセットを召喚してもらい。


 さらに、簡単な治癒魔法で二人の筋肉痛を軽減させたのだが。メイミーが二人にレクターからの魔法をかけさせなかったのは訳があるのよね?


 全身の使わない筋肉を一気に使ったから、体で覚えさせないと楽な方法を使えば苦行を味わえないから。


 あたしも、今のオカンに女装させられた時のダンスレッスンは死ぬかと思ったわ。女のパートの方が結構きついのよね!


 とりあえず、テーブルにセッティングしてから二人には席に着いてもらったわ。



「可愛い〜綺麗〜〜! お洒落なカフェプランみたいー!!」


「うむ、美しいね? 見た目はパンケーキをもっと大きくした感じだが」


「うふふ〜! ホットケーキミックスも一から手作りしたわよ! あたしが前世でかなりホットケーキを朝ご飯とかにしてたから作れるの! カイル達とパーティーを組んでた時もたまに作ってたわ!」


「「へ〜〜!!」」


『ジャムは俺っち達も手伝ったでやんす!』


『ロティもでふぅ!』


「「ありがとう!!」」



 そして、レイが最近得意になったロイヤルミルクティーでおやつタイムに入ることになったわ!

次回はまた明日〜

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