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91-1.全粒粉入りのバンズで照り焼きバーガー

お待たせしました〜






 *・*・*








 さてさて。


 今日は、昨夜大好評だった照り焼きチキンを使ったバーガーを作る予定である。


 けど、バンズは今度の定例会の下準備も兼ねて、同じタイプのバンズにするつもりだ。



「生地は、白パンとほとんど同じもいいですが。香ばしさをプラスするのに、全粒粉を少し混ぜます」



 前世のファストフード店なんかの、バーガーに使うバンズにも時々登場する少し粒が見えるパン。


 それを、今回作ってみようと思います。



「ふむ。その粉にも使い道があったんだね?」



 実はこの全粒粉。


 在庫管理の整頓日に隅の隅に放って置かれてた不要品(あまりもの)扱いされてた材料。


 一応、非常食として半永久タイプの保存の魔法はかけてあったから賞味期限とかは気にしなくてよかったが。


 これを発見して、私はいいことを思いついた。



「近いうちに、固めのパンを作るのと普段のパン作りにもこれを混ぜちゃいましょう!」


「「こ、この粉を?」」


『なんでやんすか?』


「この粉には、普通のパンで補える以上の栄養価が含まれているからです。パンが香ばしくなるだけでなく、いくらか健康管理にも役立つんですよ?」


「「ほお!」」



 不純物を多く含むので、焼いた時の色合いは白パンには負けるけども。


 ビタミンB1が豊富に含まれていて、健康志向向きの食材としては注目度が高いとされていた。お米の場合は、もちろん玄米とかだけど、あれはまた別の機会だ。



「配合は、だいたい通常の小麦粉に対して一割程度ですね。あとは、いつもと同じ作り方です」



 ロティの撹拌と、シェトラスさん達の手ごねと手分けして生地を作り。


 真夏に近くなったので、大型冷蔵庫を使って生地は分割してから冷やして。



「バンズの成形は、以前のメンチカツサンドとは少し違います」



 せっかく丸めた生地を、手の中で楕円になるように転がして。


 そこから麺棒で、少しずつ細長くするように伸ばして。生地を代わる代わる伸ばしていき、最後に半分に折る。


 これで出来上がりだ。



「チャロナくん、継ぎ目の部分がこの箇所だと。焼いた後に切り込みを入れるのかい?」


「はい。継ぎ目の部分は焼くとくっついてしまって剥がれにくいので。その目印とでも思ってください」


『わかったでやんすー』



 とりあえず、成形は常に練習を兼ねているので、ロティ以外の全員で麺棒を使って伸ばして。


 少しいびつな形も出来たが、まずまずの許容範囲だったからこれを鉄板に載せてロティの発酵器(ニーダーポット)に入れて。


 その間に、野菜の仕込みと照り焼きチキンを焼いていく。


 今回の照り焼きチキンは切らずにそのまま入れるので、昨日の晩のよりも少し小さめに肉を切ってがら焼いたものを使います。



「あ〜ら、良い匂いじゃないの!」



 と、ここでやってきたのは悠花(ゆうか)さんだった。



「つまみ食いはダメだよ?」


「我慢するわよ。お昼には、照り焼きバーガーが食べれるんだし」


「以前、食パンを盗み食いしたのは誰だい?」


「う」



 とりあえず、激しい運動をしなければ燃費の悪さは出てこないらしいので。悠花さんにもお昼ご飯とお弁当の手伝いをしてもらうことに。


 途中、端切れとして出た照り焼きチキンだけはつまんだけど。



「うん。発酵もいい感じ」


『でっふぅ、変換(チェンジ)天火機(オーブン)!』



 全部のバンズに、卵のドリュールを塗ったら、ロティオーブンで。


 規定時間と、反転をさせたら取り出して。


 冷却(コールド)で冷ましたら、波刃の包丁で継ぎ目に切り込みを入れて、マヨネーズを塗る。



「ここに。リーフレタス、照り焼きチキン、薄切りした玉ねぎ、マヨネーズを入れて」



 見本を見せて、ロティ以外の全員で手分けして詰めていけば完成!



「おお! ジャンキーなのに負けず劣らず、美味そうなバーガー!」


「このバンズで、前に言った卵サラダのバーガーも作るよ!」


「絶対美味そう!」


「さ、まずは弁当組の分を詰めようじゃないか」


「「はい!」」



 そうして、カイルキア様とレクター先生が来られるまでお弁当組の分を準備して。


 昨夜の照り焼きチキンを喜んでくれた、見習い三人は当然飛び上がるくらい喜んでくれて。


 彼らを見送った後に、カイルキア様達がやって来られたのだった。



「お待たせしました、お昼のメニューは照り焼きバーガーです! 昨日のメインをサンドイッチみたいにしたものです」



 ただ、私は前世アメリカ人とかじゃなかったから、サンドとバーガーの明確な違いはわからないけど。


 カイルキア様専用のテーブルに運ぼうとすると、せっかくだから厨房組も混ざれと言われたので。


 テーブルを寄せてから、全員でいただくことに。



「これが……バーガー?」



 少し厚みのあるバンズに挟まれた、みずみずしい野菜とこれまたバンズに負けないくらい分厚い照り焼きチキンの存在感。


 濃厚なタレがキラキラと輝いて眩しいくらいだ。


 これを、今から皆さんに召し上がっていただきます。



「早く食おうぜ?」


「そうだな。せっかくだから、いただこう」



 そして、全員でいただきますをしてから。


 サイドメニューもいくらか用意したが、やはり皆さんもだがカイルキア様もバーガーを手に取り。


 ほぼ同時に勢いよくかぶりつき、私も遅れながらカプっとかぶりつく!







【PTを付与します。



『ジャンキーな濃厚照り焼きチキンバーガー』



 ・製造80個=6000PT

 ・食事1人前=300PT



 →合計6300PT獲得



 レシピ集にデータ化されました!





 次のレベルまで、あと272000PT




 】

次回は火曜日〜

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