【幕間】『照り焼きチキン』『味噌汁』のレシピ

　★・☆・★

　軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。

　そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。

『照り焼きチキンに味噌汁……それは、日本人なら誰でも食べたことがあるだろう、和食の一つ！　と言うか、絶対食べたことあるでしょうよ！　特に味噌汁はあああああああ！』

「だーまらっしゃい！」

　戦闘斧(バトルアックス)により、ホームランされる櫛田。

『げふぅ！』

「んもう、悠花(ゆうか)さん。またそんなことを！」

「だって、うっさいじゃないこいつ」

「けど！」

『いいんだチャロナ……わっちの運命はこうなること』

「作者さぁん！」

「小芝居はいいから、作るわよ！」

『皮パリパリのテリヤキチキン』

　<材料>

　鶏肉(コカトリスでなくとも可)

　醤油

　酒

　みりん

　米粉(もしくは片栗粉)

　油

《下ごしらえ》

　①フォークで肉を滅多刺しするように、穴を開ける

　②米粉をまぶして、余分な粉をはたく

《焼き》

　①フライパンに油を引き、温まったら皮面を下にして焼き目をつける

　②調味料でタレを作っておく

　③焼き目がある程度ついたら、酒を少々入れて蒸し焼きにする

　④肉をひっくり返して、また焼き目をつける

『蒸し焼きの有無はレシピの数ほどありますが、櫛田はこの方法が好きですん！』

　⑤タレを入れて、絡めていく

　⑥肉をカットするのはお好みで

「皮パリパリのポイントは、絡めたタレを少し焼くイメージですると大丈夫です！」

「ほほぅ〜？」

『ほっと出来る味噌汁(ジャガイモと玉ねぎ)』

　<材料>

　昆布

　鰹節

　味噌

　ジャガイモ

　玉ねぎ

(あれば細ネギ)

《下ごしらえ》

　①昆布を軽く布で拭いてから、30分〜1時間は水に浸しておく

　②昆布出汁を火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す

　③沸騰したら、削った鰹節を入れて、沈み切ったら火を止める

　④ざるでこして、鍋に出汁を戻して、厚切りにしたジャガイモと薄切りにした玉ねぎを入れて煮る

　⑤ジャガイモが固めに煮えたら、火を止めて味噌を溶き入れる

　⑥味見をしながら、味噌を溶き入れる

『ジャガイモの食感が少しある方が、櫛田のオススメでふ！』

「ほろっと溶ける加減にしても大丈夫ですが。崩れやすいので注意を」

「どっちもうんまいわ〜……と言いたけど、あたしなんでまた本編にいないの！」

『だってカイルとレクターが優先やろ？』

「あたしだって幼馴染よぉおおおおお！」

『ふぉっふぉふぉ』

「調子こくと……どうなるかわかってんの？」

『にっげろー！』

「はあ……」

　だんだんと暗くなっていく。