文章量について
さて今回は『文章量』についていつものようにアドバイス。
文章量については以前にも少し語りましたが今回はアドバイスをプラスして掘り下げます。
●掌編・SS〈原稿用紙10枚以下〉について
原稿用紙10枚以下の作品は掌編あるいはSS〈ショートショート〉と呼ばれます。
掌編は文章量が少ないので初心者の練習にはお勧めですが、短い中で起承転結をつけ一つの作品にしようとするととても難易度が上がりますので注意。
文章量が少ないので、ただつらつらと描写しただけで物語を形成するのは難しいです。
○良くできた掌編
・起承転結が確りしており、きちんと「オチ」がある
・オチにどんでん返しがある
・叙情を上手くまとめ、心に残るポエムのように綴る
よく見られるのは最後の最後でどんでん返しするものです。掌編は短い中でも確りまとめましょう。
●短編〈原稿用紙10枚以上〉について
短編は大体原稿用紙100枚くらいまでの作品です。換算すると40000文字程度ですね。
基本的には初心者が初めて手にかける作品は短編になることでしょう。文字数もあるので物語の形成も掌編よりも柔和になるはずです。大体50枚を目安に書き始めることがお勧めです。行きなり長編から始めるよりは鍛練を含め短編から書いて見ましょう。
●中編〈原稿用紙100枚以上〉
文章量が曖昧なラインなので昨今では中編という概念が薄れておりますが、大体原稿用紙200枚近いものは中編です。手を出しにくい中途半端な域ではありますね。
ですので中編での仕上がりを目指すならば少しがんばって長編を目指した方が良いかも知れません。
●長編〈原稿用紙200枚以上〉
卵さんは誰しも一度は書いてみたい長編。大体100000文字が良いライン。長編に挑むには気力も体力も精神力も技術もいるので中々手が出ませんよね。
長編ともなるとプロットがなければ破綻します。ですので書く場合はプロットの方に時間を書けましょう。プロットが確りしていると実は結構サクサク本文描けます。
○プロットなしで書く場合
・語り手が使用する文体を確り記憶する
・次の節を書く前に前の節を校正する
・描きたいシーンや台詞回しだけでもメモする
プロット作るのが苦手な方はせめて上記だけでも遵守して描きましょう。




