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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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停戦はしたが

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 夏の26日。遂に向こう側が諦めた。停戦に合意した。さて、ここからが問題だな。停戦に合意したと言っても、まだ町の処遇なんかは決まっていない。ここは安全地帯だから良いものの、前線なんかはまだまだ危険な事が山積みだ。一触即発の状態を維持し続けている。俺たちがこの報を知ったのは、ヨナターク子爵からの使者だ。今回の戦争の清算をするために、王城へと足を運ぶ必要があるらしい。なので、夏の80日に王城で今回の内戦の総決算をするんだそうだ。それには、ヨナターク子爵家から、コンラート及び従者2人まで認められている。捕虜なんかは先に王城へと運び込まれる予定だ。その後、色々と話し合いをするために、全貴族を呼んで、決算だ。それを王城で行う事になる。


 なお、準男爵家もこれには該当するので、かなりの数の貴族家が集まる事になる。辺境伯家は名代を出してくるだけだけどな。基本的には辺境伯家は関与しない方向で動いていたんだ。……まあ、戦力が足りなかったので、こちらは少しばかり兵力を借りたんだけどな。その事については、黙っておけば問題無いのである。カーマイン伯爵家を落とす際に、少々辺境伯軍の力を借りたが、まあ、誤差の範囲だ。バレなければ、問題になることは無いんだよ。


「それで、どうする? コンラートは行くのは確定だ。後は誰を行かせるのか、って話になってくるだろう? 俺は正直、資格は無いと思っている。コンラートの勝ち馬に乗っただけだからな」


「そんな事は無いんじゃないですか? クルト兄さんが居なければ、アーミンに軍事指揮をやって貰わないといけなかった訳ですし。アーミンの能力については、疑う事は無いんですが、自分で軍事指揮は解らないって言っていましたしね」


「戦略は何とか出来るとしても、戦術は何ともならないんですよね。知らないと出来ないことが多すぎるんですよ。それを即断即決出来るようにならないと、指揮官は無理です。俺だと、死者が6人ではすみませんでした。それだけ、クルト兄さんの事を評価しても良いと思います。……何かあった時の為にも、クルト兄さんには行ってもらった方が良いとは思いますね。何事も無ければ問題ない訳ですけど、敵方の貴族家も王都にやってくる訳ですからね。何かと人手は多い方がいいのは確かなんですよ。安全確保の為にも居てくれた方が良いと思います」


「だそうですよ? クルト兄さん。評価してくれる人が居るんですから、その期待に答えないといけないんじゃないですか? 貴族として。オーテルージュ準男爵家の一員として」


「……仕方がない。ついていくとするか。しかし、領地をカタリーナとハインツだけに任せても良いのかという問題もあるんだが、その点はどうするんだ?」


「その辺りは任せてくださいな。私だってやれることはありますもの。女だからと思われるのは心外ですわ。それがたとえクルト兄さんだとしてもです。それと、ハインツだって、ある程度の事は出来るでしょう。その為にクルト兄さんが育てていたのではないのですか?」


「別に侮っている訳では無いんだがな。……そもそも、2人で統治するには広すぎないのかと言いたいわけだ。知らない内に村の数が3つに増えているわ、この冬に村としての活動をする開拓村が8つもあるわで、こちらとしては驚いたんだからな」


「計画では、後9つの開拓村を、この夏頃から行う予定だったんですけどね。……まあ、こんな時期まで伸びこんだので、予定が大分ずれ込みましたが。ビューヘルム準男爵家を落とすのは確定していたので、冬で戦争を終わらせて、春になったら色々と清算をして、その時に移民を3000人ほど貰ってきてですね。そのまま開拓村を作る予定だったんですよ。夏頃になればいいかなあって思っていたんですけどね。それが冬くらいにはずれ込みそうです」


「だそうですよ、コンラート? こんな事は聞いてないですが、まあ、アーミンはどんどんと村を開拓していく派ですからね。ですが、男爵位を貰うには、そのくらいの人口が欲しいのも事実ですが」


「うーん。村の名前を考える身にもなって欲しいんだけどな。この冬には、村の名前を8つも考えないといけないんだよ? それをまた9つも追加して」


「ちょっと待て。アーミンが移民の推進をしていたのか? コンラートではなく?」


「勿論、僕の意見もありますけど、計画自体はアーミンが立てていますね。食料の備蓄と、輸出入の計算から、そのくらいの人口なら支えられるって計算を行わせています」


「……解った。思ったよりも、アーミンの影響力は大きいんだな。ハインツ、見習えとは言わんが、この位の発言は出来ないと、今後が辛いぞ?」


「といってもですよ……。そこまでの計算なんて出来るものなんでしょうか?」


「さあな。根拠はあるって事なんだろうとは思うぞ。そこまで出来るようになれとは言わんが、村長の代理くらいは出来るようにならないとな」


 ハインツも色々とあるんだなあ。2つしか変わらないので、そんなに気にしていなかったんだけど。眼中に無かったと言っても良いかな。オスカーが目障りすぎて、それどころでは無かったと言った方が正しいのかもしれないけど。


 面倒な事を引き受けさえしなければ、そこまで難しい事はしてないつもりである。ただ、魔族のオーガ種を基準にして、食事量を産出し、年間必要食料の割り出しを行ってから、人口がどれだけ支えられるのかを計算しているだけだしな。難しい事は何もしていない。オーガ種にしているのも、よく食べる種がそれってだけなんだよな。他の種族でも良いんだけど、消費量が多い所で計算した方が後々響いてこないから。


 そんな訳で、留守をカタリーナとハインツに任せることにして、俺とコンラート、クルトは王都に向かう事になった。まあ、まずはヨナターク子爵家に行くんだけど。挨拶もしておかないといけないからね。ヨナターク子爵とは初めて会うんだし。手紙では何度もやり取りをさせてもらったが、実際にあってみない事には解らない事もあるだろうしな。とりあえず、王城に行くのは、ヨナターク子爵と一緒になんだ。その他準男爵家も一緒に行くんだけど、結構な大所帯になる予定なんだよ。


 ヨナターク子爵はどんな人なんだろうな。良い人なのは解っているんだよ。良い人じゃなければ、そもそもビューヘルム準男爵家に支援なんて続けていなかっただろうしな。その点においては、お人好しとも採れるんだけど、どうなんだろうか。実物を見てみない事には解らないよな。色々と思惑があったのかもしれないし。策略家って訳ではないだろうしな。策略家なら、俺に戦略の事なんて聞いてこないだろうしな。献策をしてみたら、通るなんて思ってもみなかったんだし。そんなかんじだから、策略家ってよりは、お人好しなんだろうなって思う訳で。でも、お人好しじゃなければ、俺たちはここに誕生していなかった。ビューヘルム準男爵家は滅んでいただろうしな。


 とりあえずは、時期になったら移動をしなければならない。まあ、そろそろ移動をしないといけないんだけどな。しかし、6人も死なせてしまった。家族と会えなかった兵士が6人も居るんだよな……。その責任は重い。兵士の命を預かるのは、どうしても厳しい。一兵卒ならば、そんな事は考えなくても済んだだろうに。将となってしまったからには、その責任を背負う義務が発生してしまう。……今後はそんな事はなく、領地で平和に過ごせれば良いんだがなあ。そんな訳にはいかないんだろうとは思う。

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