魔族救済派の快進撃
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凄まじい粘りを見せていたデレイエ子爵家なんだけど、攻略から50日くらいで、なんとか城塞都市の攻略が終わったそうだ。今は援軍がこっちに向かって来ているらしい。援軍が到着次第、攻略に進むつもりである。ロッテルベル伯爵家を攻略するのだ。そこまでやってやれば、魔族排斥派も焦るだろうとは思う。
北は守れているだろうか。北が抜かれると、一気に困ることになるんだけどな。カーマイン伯爵家を落としたんだから、防衛的には問題ない筈なんだよな。結構な要衝があるんだし、守り切れるとは思う。守っている内に、こっちが内部にまで侵食してしまえば良いんだよ。まあ、サクリダ侯爵家は流石に無理だとは思うが。出来れば攻略してしまいたい所ではあるんだけど、デイローレル侯爵家が何処まで出来るのか次第って所ではあるんだよな。最悪は、ここでやったように、時間をかけて、ひたすら嫌がらせをやり続けるんだけど。嫌がらせはいいぞ。向こうの精神が疲弊するからな。疲弊しない兵士なんて居ない。そんな兵士は心の無い存在だけだ。そんな生き物なんて存在しないんだよ。魔族にだって居ないんだ。人間がそんな心も無い様な事では困るんだよ。
時間が経過して、伯爵軍が到着した。……やはり規模が違う。こちらは600人の兵士しか用意できなかったが、伯爵軍は5000人近くを用意してきていた。町に入りきらないじゃないか。まあ、良いんだけどな。でも、その5000人規模の軍隊で、なんで落とせないんだよとは思うけどな。対応が温すぎるんじゃないか。そう思わざるを得ない。温い攻撃なんてやっていたら、戦争は終わらないんだから。戦争に勝つには、非情にならなければならない。情など不要。必要ない。相手に情け容赦は無い。徹底して嫌がらせをやるんだよ。そのくらいの事は考えておいても良いとは思うんだ。
まあ、徹底的に嫌がらせをした効果は、かなりあったとは思うぞ。何せ、伯爵軍が到着してから、1日で攻略出来てしまったからな。敵がまたかと思っているまでには、俺たちは何度も何度も何度も嫌がらせをしていたんだ。今回もその対処だと思ったんだろう。残念ながら違うんだよな。今回は伯爵軍が出張って来ているから。だから、思っている以上にあっさりと落ちた。敵の士気が低ければ、こんなものである。どれだけ堅牢に守っていたとしても、敵の士気が低ければ、こんなものなんだよ。だから、簡単に落とせるくらいまでは、嫌がらせはするべきだとは思うね。そうやってクルトにも説明したんだが、心底いやそうな表情をしていた。なんで弟は、こんな嫌がらせを嬉々としてやるんだろうかって感じだよな。嫌がることは積極的にやらないといけないんだ。戦争ではそれが常識なんだよ。温い事をやっていたら、無駄に時間がかかるだけなんだから。
そんな訳で、伯爵軍の快進撃は進んでいった。デイローレル侯爵の方からも、攻めて欲しいとは思ったんだけど、向こうは向こうで大変なのは知っている。だから、裏から潰しに行くのだ。側面から叩きだしてやるのだ。そうすれば、一気に戦力差は出来る。一気に状況がひっくり返る。そう思って突撃していった。主に伯爵軍が。俺たちはついていくだけ。何もする事が無いんだけど、やれることはやらないといけないので、占領地の確保の任務を受け持った。
占領地の確保は、大事な仕事である。俺たちは少数のカージェス子爵家と、ヨナターク子爵家と同じくサクリダ侯爵家との隣接地に配置された。ここから北に行けば、サクリダ侯爵家がある。そこでは、デイローレル侯爵家とドンパチをしている筈である。だから、好機だと言う事で、また夜襲をかけた。30分に1回、嫌がらせ攻撃を開始した。昼夜を問わず、ひたすらに火計を行った。そうすると、5日目くらいに戦線が崩壊したらしい。デイローレル侯爵家がサクリダ侯爵家の領地を占領出来た。……やはり、嫌がらせは効果があるよな。敵の士気を下げるには、これ以上ないくらいの効果があるんだよ。包囲殲滅の基本だからな。そのくらいは出来ないでどうするんだって感じがする。俺がやらないと、誰もやろうとはしないんだけどな。なんでなのかね? やった方が効率的な筈なんだけど。それくらいには、嫌がらせ攻撃は嵌まってしまっている。
「クルト兄さん。デイローレル侯爵家は何と言っていましたか?」
「ああ、俺たちはここで待機だ。ロッテルベル伯爵家の占領はカージェス子爵家とヨナターク子爵家に任せて、ここの占領の手伝いをする。デイローレル侯爵家は、このままサクリダ侯爵家を追い込むらしい。奥にまで進んでいくそうだ。それと、ここの地は、安全とは言えない。まだ北の町で戦闘が行われているからな。だが、そちらにも援軍は不要だそうだ。俺たちはここの占領を任されている」
「そうなりますか……。まあ、戦果は大きく得られたので、問題はないとは思いますけどね。出来れば。もう少し大立ち回りしたい所ではあるんですけど、戦力が足りませんしね」
「その通りだ。俺たちだけでは圧倒的に戦力が足りない。だが、防御なら出来るだろうと思われている訳だ。占領なら出来ると思われている訳だ。その任務を果たさないといけない」
「そうなりますね。それでは、政庁を寝床に、ここの町を治めると言う事で良いんですかね?」
「そう言う事になる。商人の出入りなんかも気を付けないといけないな。まあ、色々とあることは解っている。だが、これは俺たちに与えられた任務だ。向こうがそれを要求している以上、こちらから何かをいう権限はない。黙って従っておく方が良いだろう」
それはそうだろうな。寄親の寄親から、大人しくしていろと言われたんだから。勿論だが、大人しくはする。まあ、出来ることなら色々と動きたかったんだけどな。ゼイレ子爵家の援軍に行きつつ、そっちの方面で更に戦果を上げたかった。無理と言われれば仕方がない。大人しくここで占領軍を維持しつつ、魔族救済活動を行わなければならないだろう。そう言う事を要求されている訳だしな。俺たちがここをしっかりと魔族たちが活動できるようにしていけば良いんだ。ここの土地が返還される事なんて無いんだし。ロッジ伯爵家が落ちていても、転封をすればいいだけの話だからな。落とした領地は沢山あるんだから。まあ、それは気にしないでおけば良いとは思う。後は好き勝手に内政をしていれば良いんだよ。出来ることなら、ひっかきまわすくらいの事をやりたいとは思うんだけど、ここからだと無理だしな。そんな戦力もない訳なんだし、何とか出来るだけの事はやろうと思う。
しかし、危なげもなく勝てるなら、早々に内戦を仕掛けておけば良かったとは思うんだけどな。……戦略が浸透していなかったんだから、それも無理か。初めの方だと、一進一退を繰り広げていたんだからな。戦略が機能するまでに、どれだけの時間がかかったと思っているんだ。こっちだっていろいろとやったもんな。そんな状態での勝利だ。初めから勝てるなんて見込みは無かったんだろう。こちらの戦略通りに動いてもらって、何とか勝利したという所である。厳しいなあ。戦略の事を考えれば、今後はもっと派手に動く部隊とかも必要になってくるんだよ。即戦力だけが求められる訳ではない。色々と後方かく乱もやりたいし、偽装商人なんかも使いたいんだけどな。まあ、難しいのかもしれないけど、何がどうって話よりも、戦略が無いんだもんなあ。それをまずはどうにかしてしまわないといけない訳なんだよ。




