ロッテルベル伯爵軍
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次の町を見てみれば、門は閉まっているし、警戒もされている。こういう時は、矢の射程を活かした攻撃をされると厄介なんだけど、要は、矢よりも遠くから、門を狙えれば良いんだ。
「魔法、準備! 放て!」
「いっけー! 破城槌!」
質量体が飛んでいき、門が何処かに飛んで行った。まあ、ただの岩を出すだけの魔法だからな。そこまで魔力の消費はしないんだよ。……回復魔法よりは多いかなって感じがするんだけどな。そんな訳で、一気に向こうの戦術を破壊した訳だ。こちらの前衛がなだれ込む。
「矢の雨はこっちで何とかします! 天井展開!」
何をしたのかというと、何と言った方がいいのかな。空間の座標を捻じれさせた。そうすると、連続性がなくなるので、ものが通過できなくなる。というのを、色々と実験をして確かめたんだよ。これだと、バリアを展開するよりも、かなりの魔力を節約できるんだ。まあ、そもそも座標をずらすってイメージが出来ないと、何も起きないんだけどな。規模の割に、消費魔力がもの凄く少ないんだよ。これはこれで便利な魔法なんだ。
因みに、これで物質を切断する事は出来ない。というか、物質があると、干渉してしまって、展開できない。これで敵を倒せれば、かなり楽だったんだろうけど、そうはいかないぞと。だから、こうやって天井を作って、矢を通過させない程度の使い方しか出来ない。因みに、俺は雨の日に傘を差すのが面倒なため、これで雨を凌いでいたりする。割と便利な魔法なんだよ。まあ、味方の矢も防いでしまうので、弓兵が完全に無力化されるんだけどな。敵味方識別出来れば良かったんだろうけど、そんな事は出来ないからな。そんな便利な魔法があるなら知りたいくらいなんだよ。
前衛が負傷しながらも、何とか弓兵を蹴散らし、こちらの勝利で終わった。指揮官も捕らえられたし、政庁でも一族を捕縛した。完勝と言っても良いだろう。だが、ここもゼイレ子爵家と隣接している場所なんだ。そっちの方の掃除も必要である。強行軍ではあるが、急いで助けに行かなければならない。なので、占領に関しては、ヨナターク子爵軍に任せて、どんどんと先へと進んでいく。
そして、……また野営中にこんばんはしてしまった。クルトももう諦めたのか、何も言わなかったけどな。馬鹿じゃねえのって思っていたに違いない。どうせ後ろから奇襲なんてくる訳がないと思っていたんだろうなってのが解ってしまう。一応は警戒するのが基本らしいからな、クルト曰く。裏に回り込まれる道が無いとは限らない、だそうだ。そう言う事も警戒しないといけないのは、結構大変なんじゃないかな。軍ってそんなものなんだろうとは思うけど。現に後ろからやられている訳だからな。警戒はしておいた方が無難だと言う事ではあるだよ。
流れとしては、前回と同じだな。負傷兵の治療と、この戦線の安全の確保。そして、死体を処理してから、次の戦場に向かうと言う事を聞かされた。まあ、基本的にはロッテルベル伯爵家の戦線に向かうんだろうとは思う。そこが一番の難所だろうからな。そこが落ちなければ、ゼイレ子爵家が落ちることはないはずだ。ただ、ロッテルベル伯爵家と戦うのは、まだ先の話である。まずはケインズ子爵家を完全に落としてしまわない事には話にならないからな。もう1つの隣接地が、ロッテルベル伯爵家とも隣接しているから、そこである程度の戦力は削っておこうとは考えているが。
とにかく、急ぎで何とかしないといけないので、次の町へ。次の町もある程度は警戒されていたが、同じ戦法で、同じような勝ち方をして、また野営中にこんばんはしてしまった。なんでここまで警戒していないのかと言いたげなクルトを他所に、今回は結構な難所だったので、早期に合流できて良かった。ここでも負傷兵の治療を行い、明日には、合同でロッテルベル伯爵家の兵士を蹴散らし、野営地にダメージを与えるところまでは一致した。まあ、そこからが多少の食い違いというか、欲が出てきた訳なんだけどな。
どうせケインズ子爵家に戻るんだから、ついでにロッテルベル伯爵家の町を2つ程落としてしまおうという、ゼイレ子爵家側と、ヨナターク子爵家側。何が起きるか解らないから、出来ればそれは避けたいオーテルージュ準男爵家側に分かれてしまった。まあ、欲が出るのは解るし、前線の戦力を蹴散らしたんだから、占領したいって気持ちも解らないでもないんだけど、俺たちは常勝無敗の軍隊ではない。現に、まだ死人は出ていないが、負傷兵は多数出ている。まあ、その都度回復させてきているんだけど、別に無敵の軍隊って訳では無いんだ。だから、無理はしない。引き際は弁える。ロッテルベル伯爵家とドンパチやるには、まだ戦力が足りない。ヨナターク子爵家だって、ケインズ子爵家のコルバルを落とし切れていないんだ。そこを落としてからでも十分余裕はあるんだよ。だから焦る必要はないんだ。そう説得して、何とか攻め落とす方向は止めた。
そして、翌日。ロッテルベル伯爵軍と本格的にぶつかった。向こうも魔法は使ってきているらしく、風魔法で矢が散らされる。こちらも天井で矢から身を守り、前線では、一進一退の攻防が続いている。子爵家とは違って、伯爵家の軍隊は練度が違う。連携がしっかりと執れている。それは、筋肉魔法で強化されているうちの兵士の侵攻を止めるくらいには練度が高い。
「……予想通り手ごわいですね。やはり伯爵軍は手強いですね。クルト兄さんの方はどうですか?」
「力押しでは無理だからな。一応は仕掛けているんだが、誘いに乗ってこない。だが、じり貧では、こちらに軍配が上がる。だから、動くならそろそろ動いてくるはずだ。その前に何とか牽制を入れたい。あの弓兵をなんとかできる魔法は無いか?」
「あの小さい丘の上の弓兵ですか?」
「そうだ。そっちが何とか出来れば、こっちも仕掛けが増やせる。頼めるか?」
「孤立しているなら、何とかなります。弓兵をこっちに10人回してください。奇襲します」
「解った。それでは任せる」
「弓隊! 10人こっちへ! 撃ち合いは続けて!」
「はい、アーミン様」
「あの丘の弓兵に誘導弾。向こうも10人居るから、合わせて。出来れば低空飛行で。出来るか?」
「狙いは何処からでも良いですか?」
「任せる。あそこの弓兵を仕留められれば良いから。誘導弾が失敗したら、次の手を考える。失敗前提。それで良いな?」
「解りました」
そう言ったが、出来れば誘導弾で決めて欲しい。森の中で弓を使うんだ。風魔法で特殊なスナイプ術を持っている弓兵は何人もいる。出来れば、普通の時には使いたくない。手の内がバレれば、対策されるからな。こういう機会じゃないと使えない。
3分後、丘からの矢が来なくなった。成功したのか、それとも失敗して移動されたのか。ちょっと見ていなかったが、掃除は出来た。これなら何とかなるとは思う。
「クルト兄さん!」
「解った。こちらも仕掛ける!」
こういう戦術が出来ないから、俺に指揮官は向いていないんだよな。本来は内政に籠っていたい方だから。内政が一番いいよ。落ち着くし。何より楽しいし。成長が解るってのが良いよね。戦争は嫌いだ。出来ればやりたくない。けど、やらないといけなくなってしまったからな。それでは仕方がない。諦めて戦争をするしかない。内政のリソースの無駄でしかないんだけどな。これだけの人的リソースを使う戦争は無駄しかないんだ。だから責めて、勝たないといけないんだよ。




