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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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隣接確保

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 次の日の朝。……まともに眠れなかった。昨日は負傷兵の手当をして、占領地の確保をヨナターク子爵家の兵士にお願いして、その他色々と準備なんかをしていたんだけど、眠る時間になっても眠れなかったんだ。何というか、戦意が高揚し過ぎていて、寝付けなかったんだ。勿論だが、兵士たちは不寝番を作って、見張りをしてくれている。それは解っているんだけど、寝付いたのが大分夜更けだったんだ。


「クルト兄さんは大丈夫なんですね……。俺はちょっと寝付けなくて」


「初陣だからな。心構え1つで、どうにでもなることではある。だが、お前はまだ子供だ。そんな事で怒ったりはしない。ただし、戦場であくびは許さん。気持ちを切り替えろ」


「解りました」


 今日は今日で重要な日だからな。今日は隣町を落とす。隣町は、ゼイレ子爵家と隣接している。まあ、ゼイレ子爵家が攻め込むことは出来ないだろうからな。睨み合いか、防戦一方になっていると思われる。それの救出が今日の課題だ。もう1つの町を落としに行く。そして、そのまま追撃をかけて、ゼイレ子爵家の隣接を何とかしに行く。強行軍になるとは思う。1日に2つの町を進むことになるんだからな。だから、気合を入れていかねばなるまい。


 そうやって出陣したんだけど、次の町はあっさりと落ちた。……何もしてないどころか、門すら壊していない。何事もないかのように、門が空いていたんだ。俺もクルトも、罠かと思ったんだけど、突撃してみれば解るだろうと言う事で、突撃した。兵力がこっちの方が勝っているって解っていたからな。そんな無茶が出来るのは、タダのごり押しである。作戦も何もあったものじゃないんだが、そんな感じで死地に飛び込む気持ちで突撃したんだけど、何も抵抗が無かった。なんで抵抗が無かったのかが解らないくらいである。


 まあ、捕虜は沢山確保できたので良しとするが。政庁を押さえたら、なんでここに敵軍が! みたいな反応をされて、半分くらい困惑していた。向こうも、こっち側もな。なんでって、昨日レイボスが落ちたことが伝令から聞かされていないのか? 普通は伝令を走らせるものじゃないのか? こっちだって、貴重な馬を、伝令役に何頭か持ってきているんだぞ? 荷車を引く馬とは別にな。それくらいの準備は必要だとは思うんだが……。


 そんな訳で、強行軍でゼイレ子爵家の方向へと進んでいった。ここがこんなに無防備なのは、向こうが防戦一方だからってのが大きいはず。だから、救援に向かった。そして、夕方前には何とか戦場に辿り着いたんだが……。こっちでも碌な戦闘は無かった。皆、晩飯中に襲われて、何も解らない内に殺されてしまったからだ。……俺もだけど、クルトは心底呆れていたぞ。普通は警戒する兵士と、休む兵士で2つの班には分けるらしい。まあ、確かになとは思ったけど、敵兵がこれだからな。気合を入れて救出に来たんだけど、なんか、色々とな。


 そんな訳で、ゆっくりとしてもいられないので、ゼイレ子爵家の所へ伝令を向かわせた。とりあえず、毎度の如く、捕虜は確保したので、それはさっきの町を経由して、ヨナターク子爵家の方へと向かわせた。結構捕虜が沢山で嬉しい限りだ。捕虜交換が楽しみになって来たな。まあ、まだまだ始まったばかりではあるんだけどな。


「出迎えご苦労。こちらはヨナターク子爵家の寄子、オーテルージュ準男爵家の軍隊である。ケインズ子爵家の町を落としてこちらに参った」


「こちらはゼイレ子爵家のレオナード=ゼイレだ。援軍、感謝する。攻撃が苛烈でな。何時落とされるかと、ひやひやしておったのだ」


「オーテルージュ準男爵家のクルト=オーテルージュだ。隣の町は占領した。次は北東方向に向かって軍を動かすつもりだ。これでこちら側の守りは必要なくなるだろう。次の戦場に向かってくれ」


「助かる。今日は1泊されよ。強行軍で来たのであろう?」


「恩に着る。して、負傷兵は居るか? こちらには回復魔法使いがいる。是非とも活用していただきたい」


「それは有難い。負傷兵はそちらの天幕に休ませている。早速見てやってくれ」


「解りました。アーミン、頼んだ」


「お任せください」


 そんな訳で、治療である。これが女性であれば、聖女だなんだと言われる展開だよなと思いつつも回復魔法をかけていった。野郎の治療で勘弁してくれ。しかも、俺の治療は痛みがあるからな。なんでなのかは知らないが、神経が繋がろうとしているのが悪いのか、回復魔法がかなり痛いんだよな。皆平気な顔をして受けているけど。俺は自傷した傷を回復させるのにも痛かったのにな。なんで平気なんだろうね? 痛くて泣き叫んだのに……。


 まあ、それどころじゃないってのもあるんだろうけどな。酷い人になれば、腹から臓器が出て来ていた位だし。幸いにも、臓器が破損していなかったので良かったけどな。破損していたら、まずは洗浄をしなければならなかったとは思う。……見ているだけで、血の気が引いてくるというか、痛いというのを通り越して、もう意味が解らないだろうからな。


 回復魔法を使うのは良いんだけど、怪我を見るのは怖い。これは本心だ。出来る限り見たくないけど、治療をするのにあたって、見ないといけない。平時なら気絶していてもおかしくないとは思う。血の気が引けて、倒れていただろうからな。今は戦場に居るんだ。そのくらいは我慢しないといけない。そもそも既に嫌というほど血の臭いを嗅いでいるんだ。今更怖いだなんて言えるか。俺は1人でも多くの味方に生還してもらわないといけないんだ。こんな事で治療を止めて堪るかってんだ。


 負傷兵の治療を終えて、夕飯を食べてから、眠りについた。……気合を入れて眠ったお陰か、意外とすんなりと眠れた。……寝るのに気合が必要なのかと聞かれれば、必要なのだ。戦場って眠っている場所じゃないって認識してしまうからな。睡眠を取れるのも才能なんじゃないかなって思うくらいには眠れない。気合と根性で何とかするしかないのである。


 そして朝。こっちは移動だが、向こうの兵士は、街道沿いの死体を処理してから、次の戦場に向かうらしい。死体は放置できないのだそうだ。俺たちは構わず突き進んで来たが、それは敵の領地内だからだな。自分の領地内に死体が散乱していては困るんだろう。誰も処理してくれないからな。燃やすにしても、人肉は燃えにくいからな。知識としては知っているんだよ。まあ、血も固まっただろうし、1日経てば、臭い以外は気にならない程度なのかもしれないが。


 隣町に着いてからは、色々と物色したりもしたんだけど、結構いいものが置いてあるんだよ。高そうなものが沢山あったので、ヨナターク子爵へのお土産に持っていってもらった。こういうのは、勝者の特権だからな。後で分配してもらうんだ。高級な家具とかは、そういう場所じゃないと入手できないからね。絵画とかもあるんだけど、価値が解らないからな。とにかく、値段が高そうで、意識が高そうなものについては、持ち帰ることになった。まあ、必要ないなら捨てれば良いんだよ。


 そして次の日。休みはこれくらいにして、次の町へと急がなければならない。優先順位があるからな。まずはゼイレ子爵家の隣接を落とす。そして、ゼイレ子爵家が負けないだけの戦力を維持する。それからケインズ子爵家を落とす。そんな流れだな。ケインズ子爵家の町はあと6つ。順当に落としていけば、遠からずケインズ子爵も捕らえられるはずだ。目指すはケインズ子爵家の滅亡だからな。

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