人間は考える種族
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秋の90日。何とか移民を受け入れることが出来た。数は1648人。まあ、この位なら大丈夫だ。狩人も40組作れるだけの人数は居た。戦闘に関しては、魔族の方が有利だ。人間は得意不得意が無い代わりに、時間さえあれば何でも出来るようになる。魔族は得意不得意がはっきりしていて、時間があっても、不得意な事は不得意なままだ。……そして、魔族には時間があるが、人間には時間がない。だから、何でもできる万能型にはなれない。ただ、特化も難しい。魔族が専門に出来る事なら、人間に頼らなくても出来るからだ。だが、人間でないと難しい事もある。それが人口の維持だ。人間は、寿命が短い代わりに、どんどんと増えていく。人口を増やしたければ、人間を増やすのが一番早い。寿命が長い種程、子供を作るのに、慎重になるというか、そもそも子供が出来にくい。色々と考え方があるのかもしれないけど、人口が国の力になることも事実だ。だから、魔族救済派だって、人間を排除しようとは思っていない。俺たちだって、人間を排除する事はない。……まあ、魔族が沢山なのには変わりが無いんだけど。
人間だって良い所はあるんだから、それを伸ばしていけばいいんだ。難しい話じゃない。人間には、みて解らないが、才能があるんだから。その辺、魔族は才能って事は殆どないんだ。ある程度は出来てしまう。得意な事に関しては、だけどな。苦手な事は、殆どどうにもならないんだよ。それが種族差。種族差なんてものはあってもいいんだ。いいんだけど、……戦略に強い魔族ってどれだ? その辺が解らないんだよな。やってみないと、こればかりは解らない。適性があるのかどうかなんだけど、そもそも魔族に戦略は無理だって可能性はあるんだよな。人間が得意であるって可能性も十分にあるんだよ。俺が特異なんじゃない。人間自体が戦略に向いているって事があるのかもしれない。
思考力。考える力。それが人間の得意な分野なんじゃないか。最近はそう考えるようになってきたんだよ。何故かというと、コンラートが戦略にかなり理解が追いついてきているんだよ。俺が言う事に対して、ここはこっちの方がいいんじゃないかとか、ここはこうしないと不味いとか、どんどんと意見を言い始めたんだ。これは、そう言う事なんじゃないのかなって思っているんだよ。人間は得意不得意が無いんじゃない。考えるのが得意なんだって。そう思うようになってきた。だから、国王や貴族が人間ばかりなんじゃないかなと。他の種族には、そこまで考える力がない、訳ではないとは思うんだけど、突出してないんじゃないか。そう思う。
「なるほどなあ。魔族は得意な事ははっきりとしている。逆に人間はよく解らないって言われていたな。それは確かにそうだ。だが、考える事か。……俺たちも仕事に関しちゃあ考えるが、他の事を考えるかって言われたら、微妙か?」
「酒の事は考えるがな。どうやって母ちゃんから隠し通すかって考えはする。だが、戦略がどうのこうのってのは、あんまり考えねえな。長期的に考えるってのが苦手なのかもな」
「樵にしてもそうだな。この辺の木を伐り倒すと不味いなってのは考えるが、どういう順番で伐るとかは考えねえな。大体こんな所じゃねえかなで伐っている」
「うーん。それだけじゃあ何とも言えないですけど、戦略の話をするなら、長寿種のどの種にすればいいのかなって考えていたんですが、案外人間が一番良かったりするんですかね? その辺も考えていかないといけないんじゃないかって思ってきたんですよ。色々とあったので」
「そうかもな。案外人間が一番良かったりするんじゃねえか? 得意な事があってもおかしくないからよ。それに、ちんまいのは人間だろ? だったら人間が一番考えることに特化していてもおかしくないんじゃないか? 不得意がないんじゃなくて、全部苦手なんだって考えれば、何とかして得意になろうとして、考えるんだろ? それで苦手がないように見えるんじゃねえのか?」
「お! それはあるな。人間は器用だからな。俺たちはそこまで器用には成れねえ。器用なのも、考えるからだって思えば、何とか理由はつくんじゃねえのか?」
「だな。思ったよりも出来る人間ってのも居るもんだ。そいつは多分だが頭がいいんだろうな。魔族には向いてないのかもしれねえ。まあ、貴族も考える仕事だろ? 村長くらいなら何とかなるんだろうが、それ以上ってなると、厳しいのかもしれねえな。魔族全部が苦手なのかどうかは知らねえが、少なくとも俺には無理だ」
「案外そうなのかもしれないですね。出来ないから考えるのであって、それが得意じゃない事もある程度出来るようにしてしまっている訳ですか。……そう考えると、人材は人間で集めた方がいいのかもしれないな。長寿種であれば、得意な種族に任せておけば良いかなって思っていたんですけど、人間が得意なら、人間にやらせる方がいいですね。なるほど。合点がいきました」
考えることに特化している、か。確かにそれはあり得るかもしれない。考えた末に、苦手な事がなくなったと考えれば、戦略を学ぶのに適しているのは、案外人間なのかもしれない。ただ、そうすると、寿命の問題があるんだよな。それをどうするのか、なんだよ。寿命の問題が無くなれば、一気に物事は解決するんだがな……。上手くはいかないものだな。どうしても世代交代する必要があるって事になってしまう。戦争なんて頻繁に起こるものでもないしな。2代3代に渡って、戦略という概念を残していかないといけなくなってくる。商人ですら、ある程度は考えるんだ。貴族ならもっと考えてもいいんじゃないか。そう思えてくるが、貴族が考えるよりも、軍事は別枠にしておいた方がいいよな。何でもかんでも貴族って押し付けるのはよろしくない。
だが、人間が一番得意な事は、考える事か。確かにそれは当たっているかもしれないよな。当たっているのであれば、今回の事で、魔族排斥派が学ぶ可能性もあるんだよな。その前に手を打っておきたいって思うのは、自然な事だとは思うんだよ。何とかしてこの技術を残していかないといけない。戦略なんて、地形が変わらなければ、ある程度は同じでいいんだよ。それを使いまわせば問題ない訳で。その事を伝える必要があるな。それに関しては、内戦が終わってからで良いとは思うけど。今回の事で、思う事があったとした方が良いな。それで、戦略班を作った方がいいとは思う。後は軍事的な戦術班もな。
その辺りについては、色々と思う所があるので、思ったように出来るのかどうかを考えよう。考えるだけならタダで出来るからな。……人間が考える種族か。そもそも何で魔族と人間を分けているのかも知らないんだよな。同じでいいじゃないかってのは無理がある。だけど、種族ごとに名前があってもいいじゃないかとは思うんだよな。あるんだけど、知らない種族も居るし。主に水生系の魔族とか、昆虫系の魔族とか。エルフとかドワーフはなじみ深いからいいんだけど。
正式名称なんて、誰も知らないってなってくると、困るんだけどな。何処かに残っていないものなのか。詳しい事は戦後だな。その時に聞けば良いさ。何かしら変わるかもしれないし。当の本人たちも知らないって言うんだからなあ。それが問題なんだ。種族的には、誰が同類なのかは解るらしいんだけど。何の種族なのかまでは知らないって人が多いんだよな。ごちゃまぜになっているんだとしても、何かしら残っているといいんだけどな。




