移民1便到着
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秋の80日。移民が到着した。移民の数は、調査した限りでは1653人だった。予定よりも少し多いが、何とかなるだろうとは思う。そのくらいの敷地面積は確保できているはずだ。マチラセ村の方はな。問題があるとすれば、テロテア村の方である。そっちに関しては、まだ平地の確保が難しいのだ。そこまで早くは開拓出来ない。だから、冬の中頃に迎え入れる算段だったんだけどな。どんどんと予定が早まっていくんだ。良い事ではあるんだけど、急速に発展しすぎているんだよな。移民が大人しいから良いけど、悪意ある移民がくれば、一気に傾く恐れがある。その辺はレイミール商会を信用するしかない訳だ。その方法しか無いんだから。
「移民の受けいれば完了したけど、どうなんだろうか。こっちの方が問題だよね。まだまだ平地が少ないんだろう? というか、僕もアーミンも、最近はそういう所に顔をだせていないからね。その辺はカタリーナ姉さんがやってくれていると思うんだけど、どんな感じだった?」
「そうですわね。そこまで悲観するほどでも無いですよ? 平地は少ないかもしれないですが、それなりの広さはありますし、400人程度の追加であれば、何とかなるとは思います。問題は500人程度になった場合ですわね。そうなると、流石に平地が足りません。その時は、畑を潰して平地を確保するしかないでしょうね。まあ、それでも、どうにかなると言えばそうなのですが。村を作らせるのですから、最終的には収穫量も増えると言う事です。……それに、戦争になれば、その様な物資は必要になる訳ですわよね? ならば、今が内政の拡大のチャンスですもの。しっかりと内政を拡大しておかないといけないですわ。補給物資が必要になる可能性もあるのですから、その分は確保しておかなければならないでしょう。そうなってきますと、冬の間が問題になってきます。麦が育てられないのですからね」
「それは解っているんだけどね。物資に関しても、1年間は戦えるだけの物資を持たせるつもりだし、それで問題ないとは思うんだけど……。補給物資が必要なら、何時でも言ってくれて構わないんだからね?」
「そのつもりでは居ますけど、1年以上も戦争をしたくないんですよね。勝てるとは思いますけど、圧倒的に勝つのは無理ですからね。どうしても時期が問題になってくるでしょうし、戦線全てで勝つのは不可能ですから。何処まで兵士たちを鍛えられるのかって問題もありますからね。限界まで鍛えているつもりですけど、まだまだ温いかもしれないんですよ。圧勝できればいいんですが……」
「その辺はやってみないと解らない、か。まあ、そうだよね。でも、何とかなる程度には移民の中にも狩人適性のある魔族が居てくれて良かったじゃないか。これで心置きなく戦力を持っていけるようになるんだからさ」
「まあ、次の難民の状況も見てって感じですけどね。それでも、何とか600人は持っていけそうで助かります。……その分は、内政に不安を残すことになりますけど」
「その辺は心配しなくても良いわ。誰も狩人だけが戦えるって訳でもないもの。樵だって、防衛できるくらいの戦力にはなりますわ。樵の士気も高いですし、兵士に持って行く分には問題ありませんからね。それよりも勝って貰わなければいけないですから。勝たなければ未来はありませんわよ? 何処からどういう声がかかるのか、解らなくなってきた以上は、勝って見せなければなりません。戦果を上げなければなりません。そのことはアーミンが一番解っているのではないですか?」
「解っているつもりでは居ますけどね。こうも戦況の話を聞いていると、段々と軍隊にも不安が出てくる訳でして。圧勝できるだけの戦力を整えられたとは思っているんですが、それが子爵家以上の戦力になれているのかどうか、それが問題なんですよね。想像よりも、子爵家が強い可能性がありますので、簡単にはいかないとは思うんですよ。簡単にいけば、どれだけ楽なのかって話ですよね。色々と奥の手は用意してありますけど、それも何処まで通用するのか。辛勝では話になりませんからね」
勝つつもりでは居るんだが、戦力的に不安になって来ているのは本当なんだよ。各戦線の状況を考えると、男爵家と子爵家には、大きな壁がある。それも圧倒的な戦力差があるんだ。それなら、ここまで鍛え上げてきた狩人たちも、まだまだ未熟という可能性が十分にあるんだよな。高々準男爵家の兵士って事にならないようにしないといけない。負ける訳にはいかないんだ。圧勝できればそれでいいんだけど、まずは、目の前の戦いに勝つこと。それが何よりも重要なんだ。
まあ、それでも、何とか勝ってくるようにするんだけどさ。何とかする手段はある。何とか出来るだけの方法はある。けど、それに頼るのも問題があるというか。俺だって、魔法を使える訳で。広範囲殲滅魔法も使える訳で。魔力的に厳しいかもしれないけど、1発だけなら何とかなるとは思うんだよな。それくらいの魔力量はあると思う。その魔力量で無理やりにでも発動させてしまえば、一気に戦況は傾くはずだ。いざとなったら使えばいい。それくらいの切り札は用意しておかないといけないよなって事で、用意はしてあるんだ。
「後は、次の移民でどれくらいの狩人が確保できるのか。それに尽きますね。無理そうなら450人で何とかしてきますけど、やっぱり出来る限り600人くらいは欲しいですね。子爵家を相手に立ち回るんですから、そのくらいの量は必要になるとは思いますし。大立ち回りはまあ、無理だとは言いませんけど、無謀なら止めますしね。何とかしてしまいたいとは思うんですけど、それで簡単に何とかなるようでは、ね。勿論気を抜くことはしませんけど、大きな戦果を持ち帰らないといけない訳ですからね。流石に緊張はしますし、戦死することだってある訳ですから。指揮官だから、生け捕りにされるなんて甘い考えではいけないとは思いますので」
「戦死は許されませんからね。捕虜となってでも生き延びなさい。既に捕虜交換の弾はあるのですから、思い切って戦果を獲得しに動きなさい。味方の兵士は、勿論ですが死ぬ覚悟をしていくのです。内戦とはそういうものですからね。生き残る方を選ぶのであれば、そもそも志願なんてしてきませんよ。当然のように600人も集まるのかって疑問はあるかもしれないですが、それは問題視しておりませんので。寧ろ集まり過ぎることを懸念した方が良いとは思いますわ。それくらい、魔族の方々は、覚悟が決まっておりますので。後は、アーミンが覚悟を決めるだけですわよ?」
「そうだね。アーミンも、兵士が死ぬのを嫌がっているみたいだからね。でも、時には死んでしまう人だって出てくるんだ。皆が無事なんてことはあり得ないんだよ。責任は僕がとるさ。僕がオーテルージュ準男爵家の当主なんだから。アーミンは思い切ってやってくればいい。結果を楽しみにしているよ」
死者はどうしても出てしまう。それは解っている。解っているが、飲み込めないものもあるんだ。犠牲は絶対に出てしまうものだ。苦戦をすればする程、犠牲者は増えていく。それは解っているつもりでも、飲み込めない自分が居るからな。出来れば、全員で帰って来たい。そんな思いがどうしても拭えない。無理だと解っていても、割り切れないんだ。魔族で徴兵される皆は、既に覚悟は出来ているってのにな。皆で行って、皆で帰ってくる。そんな当たり前のような事は、普通は無いんだよ。




