予想って大事なんだよ
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秋の37日。ヨナターク子爵家から、毎日のように戦況が届けられるようになっている。タイムロス的には5日くらいだろうか。だが、大体は予想通りに動いてきている。ここでの戦闘もそうだし、ここでの防衛もそうだ。基本的には近くの戦場に向かうというルーティーンになっているので、予想がしやすい。こちらの駒は、基本的には5日後の動きを予想して、動かさないといけない訳なんだけど、それもそこまで外れない。寧ろ良く勝ってくれている。戦略は立てられても、戦術は無理だからな。その戦場で勝てるかどうかは未知数なんだよ。俺たちだって、今後は勝つ見込みで動くが、負けた時の動き方も視野に入れておかないといけない。負けないとは思うが、念には念をってな。普通は何処まで予想するのかって、勝ち負け両方予想するのは当然なんだが、辛勝なんかも予想しないと、次の1手が決まらないからな。
「ここまでは、予想通りですね。で、昨日にここまでは予測したんですよね。なので、ここから予測しないといけない訳なんですけど、ここがどうなっているのかなんだよな。ここで勝てているのかが問題になってくる」
「勝つのは良いとしても、負けた場合はどうするの? 勝った場合は昨日の指示で良いとは思うんだけど、負けた場合って指示してなかったよね?」
「そうですね。なので、ここで負けた場合なんですけど、ここの兵士を使うしかないですね。現状、ここが攻めあぐねている訳ですから、兵士の質がよろしく無さそうなんですよ。だからこっちから呼んでこないといけないかなって感じですね。この分だと、ここの兵士も使い物にならない可能性が出てきたので、こっちに回した方が良さそうではあります。ここから展開してもらって、こっちを攻めて貰うように……いや、それは無理か。時間が足りない。ここは負けたと仮定しましょうか。それなら、こっちの兵士をここに移動させましょう。こっちに移動してもらえれば、ここが落ちるでしょうから、ここから引き返すはずです。ここは優先的に落とすために、辺境伯の軍が居ますから、ここからこっちに伸ばしていきましょうか。これなら負けることは無いんじゃないですかね?」
「どうだろう……。僕はこっちの兵士の方が心配だけど、ここは心配してないよね? なんでなのかな?」
「ここは落ちませんね。ここから攻めるしかないので、こっちを厚くして置けば問題ないので。確かにここは急所なんですけど、向こうの軍の動き的に、こうしないといけないはずなんですよ。でも、何も考えていないので、こっちに来るわけですね。なので、ここは薄いんですよ。こっちには十分な戦力を配置してあるので、ここは大丈夫です」
「なるほどね。それじゃあ、こっちはどうかな? ここを攻めて3日経っているけど、落ちてないって情報が纏められているよね。ここは大丈夫なのかな?」
「うーん。戦力的には大丈夫だとは思うんですけどね……。ここの攻略には、5日はかかるだろうと思っていたので、予想通りではあるんですが、後詰が欲しくなってきますかね……。それだと、こっちから、いや、ここだな。ここからここを攻めるように言いますか。これならどっちに転んでも得しかありませんし。ここを取れれば、ここは孤立しますので、後はゆっくり落とせばいいだけになるんですよ。なので、ここを動かしましょう。まあ、勝っていれば、問題ない訳なんですが、負けていた場合の保険ですね。こっちを動かしましょうか」
「うーん。今日はこんなものかな。こことかはまだ戦う予定だもんね?」
「そうですね。そこはまだ落ちないでしょうし、戦力もそこまで居る訳ではないので、落とし切れないとは思います。ここだと、こっちの兵がくる懸念があったんですが、こっちに行きましたからね。まあ、何というか、行き当たりばったりな戦略のお陰で、読みやすいのがいいですけど。でも、この程度の盤面考察はやってくれても良いと思うんですけどね。10回も考えれば、どういう予定で居るのかなんて大体わかりますし。そもそも地図が思ったよりも正確じゃないってのが問題なんですけどね。こことここも道があるみたいですし。動きさえ追えれば、道なんて何処にあるのかってのが解ってきますからね。こことここは要チェックですよ。ここが通じているのであれば、こっちに戦力を回せますから。後はここですよね。難しい所ですけど、苦戦しているこっちに来てくれると助かるんですが。こっちに来られると、少々面倒ですけどね」
「普通はこんなこと出来ないんだよ? なんでこんなことが出来るようになったんだろうね? 僕らも同じことを教えて貰っている筈なんだけど……」
「うーん。そうですね。コンラート兄さんは、領民がどう動くって考えたことがありますか?」
「領民がどう動くのか?」
「そうですよ。例えば、樵なら、今日は全体で何本の木を伐り倒したのかとか、抜根まで終わったのは何か所かとか、そういうのです」
「そういうのはあんまり考えたことがないね。木は伐れれば問題ないし、何本伐らないといけないとかまでは考えないかな」
「そういう視点なんですよ。今やっているのは。だから、偶に外でお話をしてくることがあるんですよ。工事にずれが無いかとか、肉が予想以上に狩れているんじゃないかとか。そういうのの積み重ねなんですよ。書類だけでは解らない事もある訳ですね。それをどうするのかとか、何処が遅れていて、何処が早まっているのかなんかを気にして過ごすんですよ。そうすれば、昨日はどうだったから、今日はこの位になってくれれば、全体としての時間は変えなくても良いかなって感じで。天気の記録を付けてましたよね? それなら3日後の天気までを予想すればいいんですよ。それが当たるかどうかを試せばいいんです。雨が降ったから、明日は晴れるなとか。10日連続で晴れたから、明日は曇るなとか。そういった身近な事を予測するんです。それが当たれば、自分の思った通りですし、外れたら、なんで外れたのかを考えるじゃないですか。記録を取る事も大切だとは思いますけど、そこからの予想も大事だと思うんですよね。出来るか出来ないかではなくて、やるだけなので、割と思考実験的には良かったりするんですよ」
「へえ。アーミンってそんな事まで考えていたんだね。……結構細かな事も考えていたんだ。そう言う事はもう少し早く言って欲しかったかな。出来ることが増えたかもしれないからね」
「自分で言うまで、意識はしてなかったですからね。普段の何気ない行動の中の1つだと思います。けど、役には立っているので、これからしてみたらいいんじゃないですか?」
「そうだね。とりあえずは、天気の予想からかな。書いた方が良いかな?」
「書いた方がいいですよ。大体3日後の天気を当てるんですから、予想は書いておいた方がいいです。なんで間違えたのかとか、解ってくるようになりますから。後は、空の雲の動きを見た方がいいですね。この雲は、明日雨になるなとか、経験的に解ってきますから」
身近なところから予想が出来るようになればいいんだよ。軍事的なこと以外にも使えるからな。基本的に、この世界の人って脳筋なんだなって思うけど。この位は出来るだろうって予想を外してくる時があるからな。逆もあるんだけど。出来ないだろうと思っていたら出来たとか、そういうのってあるんだよな。まあ、こういうのも経験だよね。やってみないと、何が得意なのかなんて解らないんだからさ。




