移民到着
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夏の50日。移民が到着した。今回は、西の森の方の人員を募集していたんだ。それくらいは拡大できている。そこからどんどんと中の方を広げていってもらって、村を拡大させていくんだよ。それで、最終的にはかなりの数を見込んでいる。今年だけでかなりの移民を受け入れることになるとは思うんだよな。それでも、何とか仕事をしてもらわないといけない。どんどんと移民を受け入れて、大きくしていかなければいけないんだ。まあ、色々と考えられることはあるんだけど、とりあえずそれは置いておくとしてだな。
「今回の移民は、ちょっと戦闘が得意そうな人が少なかったですね。今回は20班しか作れませんでしたし。その分樵は多くしたんですけど、そのくらいには急がないといけないとは思いますので、良いとは思うんですが、少しばかり狩りがどうなるのかが心配になってきますね。もうちょっと居てくれると良かったんでしょうけど……」
「仕方がないんじゃないかな。そういう時だってあるとは思うしね。そんな事よりも、学校がちゃんと機能しているのかが心配だよ。ちゃんと勉強できているのかって思うよね。多分大丈夫だとは思うけど、成果はまだまだ上がらないしね。そのことに関しては仕方がないかなとは思うんだけど」
「学校に関しては、文官たちにお任せしていますからね。それで良いとは思いますよ? 何でもかんでもコンラートがやらないといけない訳ではないのですから。任せられることは任せた方がいいのです。私がその辺りの事を調整しておきましたから、コンラートの仕事も減っているでしょう?」
「減るのはいいんだけどさ。やっぱり自分で見ておきたいって気持ちもあるんだよね。解ってはいるんだよ? 全部を見るのは不可能だって。でも、全部を把握できるのも、今だけだって考えると、どうしてもね。何とか可能であれば、全部見たいって気持ちもあるんだよ」
「ですが、それをすると負担になるのですから、考えた方がいいですわ。何から何まで全部を見ている余裕は、ありませんもの。そのくらいは考えた方がいいですわ。自分が全てをやらなければならない、そんな訳はありませんからね。任せることはしっかりと任せればいいのです。その点に関しては、アーミンの方が上手くやっていますわね。貿易関係の仕事も、大体は自分の手から放していますし、上手く領民を使っているように見えますわ。責任者はコンラートがならなければならないのは事実です。ですが、責任の取り方にも色々と種類があると言う事なのですよ。抱え込み過ぎるのは、よろしくありませんわよ?」
「抱え込み過ぎるのは良くないですよね。まあ、俺に関しては、出来ることは自分でやって、出来ない事は任せるって方針なんですけど。自分で全部をやっていては、後進が育ちませんからね。何かと面倒かもしれないですけど、何とか住民だけでも貿易が出来る様にと、整えてやるのが俺の仕事だと思っていますからね。最終的には、俺が関与せずに、全てが終われば良いかなとは考えていますけど。書類の確認で終われば良いなとは思っているんですよね」
「それで正解ですわ。自分でやれることはやらないとと思っているコンラートが悪いのです。部下にやらせても問題ない事は、部下にやらせた方がいいのですから。出来ることを抱え込むのではなくて、自分じゃなくても出来る仕事は振らないといけないのです。抱え込み過ぎると、後進が育ちませんわ。それでは問題しか出てきませんもの。書類で必ず確認しなければならない物以外は、全部文官に任せればいいのですから。それで、アーミンのように、領民に聞き取りに行った方がまだマシですわよ? 領民の言葉も聞けない程、余裕が無ければ問題があります。その程度の事はやって貰わないといけないのです」
「解っているつもりなんだけどね。今回の難民の件についても、任せられるところは任せたんだし、良いとは思っているんだけどね。けど、まだまだ文官が足りないからさ。何とかしないといけないのはそうなんだよね。僕がやらないといけない仕事以外は投げても良いって言うけど、その見極めが難しいとは思うんだよ。カタリーナ姉さんはどんどんと文官に仕事をさせていたみたいだけど、まだまだそこまでは無理かなって思うんだよね。自分で書類を作らないといけない部分はまだあるとは思うんだよ。僕が出来ないようでは問題もあるしね」
そんな事は解っているって感じなんだろうな。けど、カタリーナから言わせると、まだまだなんだろうなって感じなんだよ。まだまだ放していない仕事が沢山ある訳で。それをどうやって放させようかって感じなんだろうな。俺は出来る事はやるけど、無理な事は丸投げするからな。面倒な事も投げてしまうし。だから、領主には向いていないとは思う訳で。全部の仕事を丸投げする訳にはいかないからな。その辺は、個人的にはコンラートの方が適性があると思っているんだよ。仕事を抱え込む癖が抜けないのもあるんだけど、それでも最低限の仕事は振り分けているからな。それで良いとは思うんだけどな。
「それよりも移民ですね。今回もいい感じの人材を選んでくれたようなんですけど、まだまだ入れますからね。もっと入れますからね。それなりの準備は必要になってくるのかなとは思う訳ですよ。今回は1311人を迎え入れましたけど、次は3200人ですからね。2回に分けるとは聞いていますけど、一気にそれだけ迎え入れたら、内政ががらりと変わる可能性もあるので、コンラート兄さんには注意をしてもらわないといけないとは思いますけど」
「その辺は解っているつもりだよ。まあ、特に急がないといけないことは無いし、問題ないとは思うけどね。内戦についても準備は着々と進んでいるんだし、そこまで問題にはならないと思うんだけどな。あるとすれば、武器防具をどうするのかって事くらいじゃない? その辺はアーミンにお任せしているけど、揃っているんだよね?」
「その辺は勿論ですね。何とか出来るだけの戦力は整っているとは思います。そこまでガチガチにしていかなくても、問題ないかなって思っているんですけどね。そんな事よりも、機動力の方が大切になりますから。どうしても、落とす感じに動くので、攻め続ける事になるとは思うんですよ。だから、一気に攻め上がれるだけの戦力があれば、それで問題ない気がしていますね。適材適所で行くしかないでしょう。細かな戦術については、クルト兄さんを頼るつもりで居ますし、戦略については任せて貰っても大丈夫だとは思います。大勝という形で終わらせることは可能だとは思うので、それを目指していこうかなって思っているんですよ」
「うん。危ない事はしないようにね。五体満足で帰ってきてくれるのが1番だから。全員で帰ってくるんだよ? そこまで危ない橋は渡らなくても良いからね。戦力は、拮抗しているんだし、負ける事は無いからね。そこまで活躍しなくても、十分なくらいにはなると思うんだよ」
「いえ? やるからには全力ですよ? 価値のある勝ちを目指していくんですから、当然ではあるんですよ。大勝を目指しているんですから、当然じゃないですか。」
勝つことは通過点でしかない。男爵位になるには、大勝が必要だ。そのくらいは俺だって解っている。無名の準男爵家が名を上げるには、そのくらいの事をしないといけない事も解っているんだよ。だから、その辺は任せておいてくれれば良いかな。しっかりと勝ちをもぎ取ってくるからさ。




