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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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魔法を覚えてしまった

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 春の80日。麦の刈り取りが終わったと同時くらいに、西の森にも食糧庫が完成した。魔法の威力は凄まじいものがあるんだけど、なんだか斑があるんだよな。もうちょっと早く出来るものだとばかり思っていたんだけどな。まあ、ここからが一気に加速していくんだけどな。


 農耕馬と農耕牛を使い始めた。……一気に畑が耕されて行く。今までは人力だったからな。結局5日くらいはかかっていたんだよ。それが1日で終わってしまった。結構広い畑の筈なんだけどな。一気に終わってしまったんだ。流石に動物の力は凄いな。人間とは訳が違う……なんて思っていたんだけど、問題? いや、問題では無いんだけど、これは異常だと思った訳だ。今まで、人海戦術で、必死にやって5日くらいはかかっていた。この位の広さであれば、10日くらいはかかってもおかしくなかった。なのに、牛や馬を使ったからって、1日で終わる訳がない。原因があるはずだと思い、調べたんだけど、これも魔法の影響だったんだよ。


 簡単に言うと、馬や牛に筋肉魔法を使ったんだそうだ。……なるほど、バフか。そう思った。バフをかけたから、終わらないはずの仕事が、一気に終わってしまったんだ。納得はした。まあ、なんでそんな事を考えてやり始めたのかは知らないが、自分に使えるんだから、馬にも使えるんじゃないかって思ったんだそうだ。先入観がないって恐ろしいな。非常に怖い。だが、こういう発見をするのは、大体が先入観がない人なんだよな。ものを知らないから、こんなことも出来るんじゃないか。そう思ってしまう。で、実行できる手札があれば、実行してしまう。まあ、悪い事では無いんだけど、まさかそんな使い方をするなんて思わんだろう? そもそも魔力が足りたのかって心配もある訳で。


 ……そんな事を言ったら、なんか魔法をかけたのはそうなんだそうだ。そしたら、後は魔法をかけなくても同じくらいのペースで行えたんだそうだ。……あかん。多分だけど、牛と馬が魔法を覚えてしまった。マジか。多分そう言う事だよな。て事は、肉にする時が恐ろしい事になるんだけど。筋肉魔法を使う馬や牛を殺さなければならない時、非常に面倒な事になると思うんだが。はっきり言って、魔物以上の脅威があるんだけど。魔物は、魔法を使って来ないからな。でも、牛や馬は魔法を覚えてしまった。……どうしよう。どう対処すればいいんだ? とりあえず、コンラートとカタリーナにも、共有しておかないといけないよな。


「そんな訳でして。端的に言えば、牛と馬が、魔法を覚えてしまいました。なので、もし暴れられたら、大変な事になるとは思います。細心の注意を払って飼育するんですけど、……どうしましょうね?」


「どうするって言っても、別に害が無ければいいんじゃないかな。魔法を覚えてくれたのであれば、今後も使ってくれるんだろうし、頼もしい仲間が増えたと思っておけばいいんじゃない?」


「ですわね。馬や牛が何かしらの魔法を使うのは、珍しいのでしょうが、ない訳ではないのではないですか? 元々誰でも使える可能性があったのですから、牛や馬が使えてもいいのでは? 寧ろ、牛や馬が使えないと思う方が間違っていたのでは? 魔法はイメージで使う事が出来るのですから、牛や馬だって、考えることは出来るでしょうし。それらが魔法を使ったからって、何か問題があるのですか?」


「……大人しいならいいんですけど、今後、暴れられたら、どうしようもないんですよね。ただでさえ危険だった動物が、更に危険になった訳なんですよ。それが考えられるので、かなりやばいんじゃないかって思うんですけど……」


「ああ、そう言う事。まあ、それは信頼を築いていくしか無いんじゃないかな。多少の怪我は仕方がないとは思うよ。もともと動物の方が力は強いんだから。怪我のリスクは考えないといけないけど、危ないのが更に危なくなっただけなんでしょ? それならそこまで変わらないんじゃないかな」


「ですわね。そもそも動物だって意思はある訳ですから。そこには信頼関係が必要になります。農耕で使うのであれば、猶更ですね、しっかりと信頼関係を結んで、怪我をしないようにすればいいのではないですか?」


「いや、まあ、それはそうなんですけど……」


 2人の言っていることは、間違っている訳では無いんだよ。馬だって牛だって生き物なんだ。だから、ある種の信頼関係が必要になってくる。それをちゃんと築けば、そこまで危険じゃないんじゃないか。それはその通りなんだけど、なんだけど。いきなり火を放ち始めるとか、水を大量に流し始めるとか、やりかねないんだよなあ。大体、馬や牛って人間の5歳くらいの知能だと言われている。5歳が想像する魔法って、かなり怖いんだよ。色々とやらかしかねない訳で。やんちゃな性格の馬が、爆走し始めたら、誰も止めることが出来なくなるんだよな。それは、問題ではないのかね? 大問題だとは思うんだけど。まあ、危機感の共有は無理だと言う事で、俺が気を配っていかないといけないんだろうなって思う訳だ。……戦場に行ったら、そんな馬に乗らないといけないのか。怖すぎる。


 色々と秘密にしないといけないことが増えるな。……これで、馬が魔法を使える様になれば、馬が戦力になるのかね? 爆走しながら、何かしらの魔法を放ってくる馬とか、怖すぎるんだが。もしもだけど、今俺が研究している障壁魔法とかを覚えてしまえば、爆走しながら敵をなぎ倒していく馬が誕生する事になるんだよな。障壁魔法ってあるのかどうかは知らないんだけど、研究中である。出来ては居るんだけど、効率が悪いというか、人に教えられないというか。そういう欠陥があるので、何とかしようとは思っているんだよな。……馬に教えたら、酷いことになる予感がする。かといって、農民に魔法を使うなって言うのは、遅すぎるし、魔法を封印したら効率が落ちる。悩ましい所だ。まさか馬や牛が魔法を覚えるだなんて思っていなかったんだから。


 さて、どうしたらいいんだろうか。見なかった、聞かなかったことにして、放置するのが一番いい様な気がしている。今後、馬や牛の前で、魔法を使ってしまうと、真似される可能性があるんだよな。出来れば、危険生物って扱いにしたくないんだよ。折角購入したばかりなのに。実験動物として買った訳では無いんだけどな。これだと本気で実験動物的な見方になってしまうとは思う。今後の事を考えると、生かしておく方が良いのかどうかも考えないといけない。いや、まあ、覚えてしまったものは仕方がないよな。忘れろと言って、忘れるくらい馬鹿な動物ならいいんだろうけど、馬や牛って、賢い方だからさ。覚えたらずっと覚えているくらいには賢いんだ。


 まあ、仕方が無いか。頼もしい味方が増えたと思っておこう。そうしよう。出来るだけ早く、子供を作らせて、世代交代させよう。そうじゃないと危険すぎると……。駄目か。もう魔力を覚えてしまったんだから、子供に受け継いで終わりか。じゃあどうしようもないな。うん。諦めよう。無理な事は考えても無理だ。諦める事も肝心だぞ。もう考えるのは止めよう。どうあがいても、魔法を使えてしまったことには変わりが無いんだ。それなら、そういう動物として受け入れるしかない。危険かもしれないけど、そういう動物なんだって諦めよう。いい経験じゃないか。魔法は人間だけのものじゃないってはっきりしたんだから。まさか馬や牛が魔法を使えるなんて、誰も考えなかっただろうからな。

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