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ベリーベリーベリー  作者: ルケア


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裏での話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 冬の60日。特に大きな動きも無く。色々と進めていることはあるんだけど、まだ時間が足りないからな。今は牧場を作って貰う事と、燻製小屋を作って貰う事に注力している。牧場はもう暫くかかりそうだが、燻製小屋はそろそろ出来上がってもいい頃合いだとは思う訳で。マチラセ村にも燻製小屋が出来るとなると、肉の保存にもかなり期待できることになる。次に入ってくる移民の数が多いからな。出来るだけしっかりと狩人も育ててやりたい所ではあるんだよ。多少の訓練は必要なんだろうけど、それなりの成果は上げられるとは思う。そもそも魔族に農業だけをやらせるのが間違っているんだよな。ちゃんと特色のある仕事をやらせれば、ある程度の成果は出してくれるんだよ。


「移民がどのタイミングで来るかも心配ですけど、どのタイミングで次期当主が発表になるのかも重要ですよね。早ければ早い方がいいんですけど、どのタイミングだと思いますか?」


「そうねえ。私たちがこっちに来ることになったのが、大体春の20日くらいだったと思うから、その辺りには決めるんじゃないかしら? 今年じゃない可能性はあるけど、殆ど決まっているようなものだし、この春にでも決めてしまうんじゃないかしら? それくらいは急いだ方がいいのはそうなのよ。オスカー兄さんの年齢を考えると、20歳でしょう? そろそろお嫁候補を迎え入れないといけないもの。何処から選ばれるのかは、もう解っているんですけどね」


「あれ? オスカー兄さんのお嫁さんはもう決まっているんですか? そんな話は聞いた事も無いですけど?」


「決まっているわね。村に仲の良かった子が居るのよ。その子でしょうね」


「あれ? ヨナターク子爵家が介入してこないんですか?」


「してくる訳がないわ。ヨナターク子爵家は魔族救済派、ビューヘルム準男爵家は魔族排斥派なのよ? 内戦があるって解っているんだから、平民から呼ぶしかないのよ」


「母さんも婆さんも平民だよ。4代目までしか知らないけど、3代目はどうだったんだろうね? 初代はヨナターク子爵家の血が入っていたはずだけど、何処かで道を間違えてからは、寄親の義務としての支援以外はしていないって聞いているけど。……もっとも、それを聞いたのは、レイミール商会のダンレムさんからだけど」


「あれ? そんな話はしてませんでしたよね?」


「個人的に聞きに行っただけだから。商売の話とは別に何度か話をしているんだよ。公にしたくない事もあるだろうしね。ヨナターク子爵家の意向も聞かないといけないし、ダンレムさんとは何度も話をしているんだよ。まあ、色々とあるんだよ。色々とね」


「そうね。色々とあるわよね。私も同じだもの。何度も情報収集をさせてもらっているわ。まあ、アーミンは皆の前で普通にやっていたけど、見えない所でも動くものなのよ。見えるところで動いても良いとは思うけれど、それは皆に知らしめたい時だけにしておきなさい。裏で動くことも覚えた方が良いわね。そうしないと、誰が見えているのか、解らないでしょう?」


「まあ、それはそうなんですけど……。裏で色々と話をしていたんですね。知りませんでした」


 なるほどな。コンラートもカタリーナも裏でダンレムさんと話をしていたのか。それは気が付かなかったな。というか、密室じゃないって思っていたんだ。あの場所には、特に誰か立ち入る訳ではないとは思っていたんだけど、公式と非公式とで分けていたのか。なるほどなあ。そこまでは気が回らなかったな。非公開で会う事が、特に必要なかったってのもあるんだろうけどさ。特に拘って何かをしなければならない事も無かったし、俺はこのままでも良かったのかもな。でも、次からは何か考えておいた方がいいのかもしれない。色々と話をしてみて、聞きたいことを聞いてもいいのかもしれないな。次回にはそうしてみようかな。何か話すことがあれば、だけど。


「裏で話さないといけない事もあるんだよ。それを覚えておけば良いからね。まだ色々と覚えることが多いとは思うし、普通の話だけでもしておいた方が良いとは思うよ。裏から手を回さないといけない事も出てくるだろうしね。そういう時は、出来るだけ来ない方がいいんだけど」


「ですわね。表で話が出来る事だけで十分という環境にならないと厳しいですわ。裏でこそこそと話をしていると言う事は、何かを画策しなければならない時ですからね。出来れば、表の話だけで済ませてしまえれば良いとは思うのですが……」


「ああ、そう言う事もあるんですか。でも、裏でしか話せないような事って、特に無かったような気もするんですよね……。何かあったかなあ?」


 裏で話をしないといけない事か。この2人に隠して、ダンレムさんには言わないといけない事か……。そんな話はあるのかね? まあ、無いと言うときでも、密かに会っていたという口実が欲しい時もあるのかもしれないか。会っていないのであれば、何もしていないのと同じだしな。会っていたとなっては、何かあったのかもしれないと思わせることが出来る。何処からか監視をされているのであれば、って話にもなってくるんだけどな。ブラフにも出来るのか。それなら、きた時には会っていた方がいいのかもしれない。何かしら企んでいると思われた方がいいのかもしれないな。……父さんの密偵が居るのかもしれないって事か。どうなんだろうか。それだけの能力があるとは思えないんだよな。平凡よりも下って評価なんだよ。無能とも言い切れないかもしれないが、ほぼ無能でいいと思う訳で。これだけの領地ですら持ち余しているんだから、当然ではあるんだけどな。村を4つで満足している様では話にもならないんだよ。


「裏で話をする事なんて無い方がいいんだけどね……。でも、ポーズはしないといけない時もあるから。僕は父さんがそこまでやっているとは思わないし、思えないんだけど、ある程度の事は考えておかないとね。この話だって、夜にやっているだろう? 夜は村の目もあるし、動かすにしても難しいからね。不審に思われないのは昼間だよ。仕掛けてくるならその時になるだろうし、そういう警戒はして居るんだよ。まあ、そんな事は出来ないとは思うけどね。父さんにそんな能力は無いと思うし、兵士も碌に育ててないから。兵士がしっかりと育っているならまだ考えないといけない事もあるんだけどね……」


「その辺は杞憂で終わりそうですわね。動くにしても、既に決まっている事ですから。そこまで有能であれば、そもそもこの様な状況で、オスカー兄さんを選ぶとは思いませんもの。情報収集をしていれば、自ずと解ることもあるのですよ。まあ、それはそれで動くしかないのですが。ですが、敵対してしまうのであれば、仕方のない事ですからね。切れるところは切っておく方がいいでしょう」


 まあ、確かにな。裏でしか話せない事もあるんだろう。その点は、俺の認識不足だったな。色々と動けた可能性はあるって事なんだな。今更ではあるんだけど。けど、知ったからには、動かないといけないよな。色々と考えないといけない事もあるんだな。勉強になったと思う方が良いだろう。その辺は2人の方が上だった。そう考えればいい事ではある。その2人が味方なんだから、頼もしいと思わないといけない。俺も出来る限りの事はやらないといけないな。出来ることから始めよう。何が出来るのか。それを考えなければならない。簡単な事からで良いとは思うんだよな。変に難しく考えなくても良いとは思う。

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