魔法を覚えられたんだが……
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冬の7日。温室では、まだクイーンベリーとカカオが取れている。……まだ完成したとは言いにくい。まだこれから採れなくなる可能性もあるからだ。温室が完成したのはいい事なんだけど、温室の効果があったと断定するには、冬が終わらないといけない。そのくらいは魔道具を使い込まないといけないし、それなりに熱は逃げていくからな。流石に紙では、保温性が悪いようで、1日中フル稼働させていないと、温室が温室でなくなってしまうと言う事が解った。まあ、魔石は沢山あるので、問題にはならないんだけどな。魔石の消費先が出来ていい感じである。温室はまだ機能しているし、このままずっと栽培できればなとは思うんだけど、どうなるのかは未知数だからな。それに関しては何も言えない。実験が成功するのか、失敗するのかは、やってみない事には解らない。出来れば、成功して欲しいとは思うけど、どうなるんだろうな?
と、そんな事はいいとして、魔法である。とりあえず、魔法の発動方法については、色々と聞いてみたんだよ。イメージなんだけど、それでも魔力操作は必要で、魔力を感じないとそもそも操作できないって話なんだよ。操作が出来れば、魔法は簡単に使えるとは聞いていた。それで、口伝で申し訳ないんだけど、鍛冶師の人に、魔法を使えるかどうか試してもらった。
結論としては、魔法は使えた。イメージで魔法を使うのは、かなり難しいらしいが、何とか火を出すことには成功した。火なのは、日頃使っているから、一番イメージがしやすかったとのこと。魔法使いの人の言う事は、正しいというのが証明された。後は、俺が魔力を感じられればいいだけの話である。だけど、歩いているだけで、一向に魔力を掴みとれる感じがしない。
ヒントは貰っているんだよ。風が当たると、冷たいって感じるだろう? 冬だから当然なんだけど、それが暖かいって感じるらしいんだよ。だから、魔力を感じれば、直ぐに解るんだそうだ。特に冬場は解りやすいらしく、修行には適しているらしい。
まあ、問題は俺の方にある訳で。ぶっちゃけ、歩くのに飽きてきた。神経を尖らせて、歩くのに飽きてきたんだ。寒いのに、外でやらないといけないから、面倒くさくなってきたんだよな。その間に貿易船が来たり、そろそろ牧場を作り始めるからなと聞いたりはしているんだけど、それにしても、毎日のように、庭を行ったり来たりしているんだ。飽きない方がどうかしている。
ただ、飽きたらそれはそれで終わりなんだそうだ。魔法使いは、飽きとの戦いが必要なんだって言われた。まあ、それはそうかとは思った。誰だって、こんなことをしていれば飽きる。普通にもっと効率よくできる方法があるんじゃないかとは思うんだけど、言うのは止めておいた。皆、こうやってして覚えるらしいから。だから、魔法使いは少ないんだと。冒険者は飽きるのが早いから。そんな事よりも、稼ぎを優先するから。だから、冒険者に魔法使いは少ないらしい。まあ、居ても凄腕過ぎて参考にならないらしいんだよ。そんな事ってあるんだなっとは思いつつも、何とか修行を続けてきた訳なんだけど、それは突然の事だった。俺も飽きてきて、訳が解らない状況になって来たなって感じになっていた時だったんだよ。
急に強い風を感じた。温風で。いきなりだったから、よく解らなかったが、確かに感じた。暖かい風を。何とかその時の感覚を思いだしたい。なんかもう、どうでもいいなってなって来た時の感覚だ。全身が脱力しかけて、ただ歩くだけの作業に入っていた時だったと感じた。
「!? 来ました! 暖かい風を感じました!」
「それが魔力になる。今度はそれを自分で動かすんだ。ゆっくりでいいから、動かしてみて欲しい。こう、集まれって感じで集めてくるんだ」
脱力した状態を維持して、魔力を集める。魔力らしきものを集める。これでいいんだろうか。これで、水をイメージすれば、水が出てくる。水はH2Oだ。そのくらいは俺にだって解る。だから、イメージは容易い。そして、水が出てきた。……ちょっぴりだけどな。
「おお! おおおお! これが魔法! この感覚が魔法!」
「おめでとうございます。これで契約は満了ですね。正直、ここからはどれだけイメージが上手になるのかなので。魔法はイメージで使えるとは教えましたよね? ここからはイメージの勝負です。どれだけ強いイメージが出来るかが問題になってきます。強いイメージが、魔法のイメージになります。大丈夫そうですかね?」
「はい! イメージですね! 解りました。ありがとうございます。契約はまだですね。貿易船が来るまでは依頼を継続してもらいます。その分の給料は払いますので、冒険者の心得を狩人たちに教えて貰えばなとは思います。イメージで魔法が使えるのであれば、後は俺だけでも出来るとは思いますので。なので、貿易船が来るまでは、他の冒険者の皆さんと行動してください」
「解りました。ではそのようにします」
とにかく、魔法が発動出来た。次は何をしようか。火は、流石に危ない。風は解りにくい。土もなんとなくだけど、地味に感じる。ならば、水を極めて見ようか。水をイメージ。目の前で水球を維持する。そんなイメージ。
「!? 出来た。遂に出来たぞ。これを、これを狩人たちに教えるのか……。何か楽な方法は無いかな? カタリーナで実験をしてみようか。何か掴めるかもしれない」
早速、楽な方法を考え始める。こんなのは必要ないだろう。何かしら裏技的な方法があるはずだ。まあ、無いのかもしれないが。裏技的なものがあったら、誰もが魔法を使えている筈だろうしな。まあ、それはそれで面白そうではあるんだけど。皆が魔法を使えるようにか。何かしらの方法を考えないといけないな。というか、魔力さえ感じてしまえばいいんだから、そうなると、方法は幾らでもある気がするんだよな。魔力が認識出来れば、動かすことはそこまで難しくも何ともなかった。要は感覚さえ掴めてしまえば、問題ない訳だ。その感覚をどうやって伝えるのかなんだけど、相手の魔力を無理やり動かしたらいいんじゃないのか? 別に苦労して外の魔力を感じなくとも、無理やり中の魔力をイメージで動かしてしまった方が早いんじゃないか。そう思った。そう思えてしまったんだ。
そんな訳で、カタリーナに実験である。手をつないで、腕で輪を作る。その腕に、俺が魔力をグルグルと回す。そんな感じで、カタリーナに魔力を感じて貰おうという作戦だ。……まあ、一応だけど、冒険者の先生が帰ってから実践してみた。念のためな。成功して、バレれば問題になるかもしれなかったので、一応そうした感じである。そして、実験をしてみた結果、カタリーナは見事に1日で魔法を使うところまで成功してしまった。
俺の努力は一体何だったんだとは思う。よく解らない事を必死になってやっていたんだよな……。こんなに簡単に魔法が使えて良いのか。そう思えてしまった。魔法を使うだけなら、魔力操作が出来れば簡単だと言っていた。魔力が感知できればそれで終わりだと言っていた。確かにそれはそうだった。魔力を認識できてさえすれば、魔法はいとも簡単に使えてしまったんだ。これを狩人に教えればいいんだな。大分難易度が下がったじゃないか。良かったね。これなら簡単に教えられるぞ。……本当にこれで良いのかね。なんか邪道なやり方なんじゃないかとは思うんだけど。苦労なんてしないでも覚えられてしまう。そんな事でいいんだろうか。色々と否定する事になるんだけど。




