準男爵への道
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まあ、レイミール商会とは色々と話をしたが、最終的にはいい感じの立ち位置で居ましょうねって事で纏まった。こっちが独立しても、レイミール商会にとっては関係のない話である。要は、レイミール商会は儲かればいいんだから。そこに善も悪も無い。出来れば悪は避けたいが、それでも、最終的に儲かるのであれば、ある程度悪い事もやると言う事なんだよ。これは、まあ、間違えては駄目な事なんだけど、犯罪をすると言う事ではない。
例えば、麻薬を作ったとしよう。それをレイミール商会が買って売るかと言えば、そんな事はしない。何故か。悪いから、ではない。儲からないからだ。麻薬は、ヨナターク子爵家でも違法ではない。この国でも、違法ではない。そもそも麻薬なんてものがある訳でもないんだから。まだ違法では無いんだよ。でも、扱わない。それは当然だ。麻薬だけでも利益が出るが、他のものでの利益が減るからだ。麻薬に侵された人は、麻薬を求める。だから売れる。が、それ以外のものを売り払ってでも、麻薬を手に入れようとしてしまう。仕事も止めてしまう。そうなれば、一時的には儲かるが、最終的には自分たちが損をする事になってしまう。自分たちの商品が売れなくなってしまうからな。それでは困る訳だ。だから、麻薬は扱わないだろう。目先の利益を取りにはいかないだろうな。そういう信頼があるんだよ。
ただ、自分たちの利益の為に、敵対する商会に攻撃する事はあるだろう。勿論だが、経済戦争の事だ。武力行使をするとは流石に思えないからな。経済戦争は、領主にとっては好ましくない。悪と言っても良いだろう。どちらかの商会だけの専売になってしまえば、値段は上がるんだから。だから貴族的には悪だが、レイミール商会はその手段も取る事があるだろう。それが自由主義での戦い方だからだな。資金力で相手を潰すことは、貴族にとっては悪い事だ。だが、商会は、その手を取ってくるだろう。潰せるのであれば、積極的に潰すだろう。貴族が法を作り、禁止するまでは。
簡単にいってしまえば、独禁法だな。独禁法は自由主義ではない。どちらかと言えば社会主義の政策だ。自由主義ならば、別に独占しても問題無いんだからな。大体の国で独禁法があるのは、自由主義100%では駄目だからなんだよ。結局は、ベストミックスが求められる。それが20-80なのか、40-60なのか、75-25なのかは、国によって違うんだよ。どうするのかは政治が決めればいい。それで発展をすれば、それが正解なのだから。
俺は、70-30が正しいと思っている。この領地ではな。社会主義的な考えの方が生き残れると思っている。それはコンラートとは違うだろうし、カタリーナとも違うだろう。トップが変われば、政策も変わる。昔のように、自由主義100%では成長しないと考えているんだ。現に成長なんてしなかったからな。自由にやればいいという問題でも無いんだよ。土地柄、住民柄、その他色々と考慮して考えないといけないんだよ。まあ、それは、この手紙の内容によって変わってくるんだけどな。
レイミール商会から貰った、ヨナターク子爵家の手紙である。何処までの人物に渡ったのかが謎ではあるんだが、色々と書かせてもらったんだよ。コンラートを準男爵に押し上げて、その後に男爵にまでさせるという計画を、ヨナターク子爵家の人に吹き込んだのだ。その時に、どんな利益があるのかとかは、前回の手紙に書かせてもらった。それで、ヨナターク子爵にまで渡れば成功だった訳なんだけど、結果はというと、この手紙を書いたのは、ヨナターク子爵であると言う事が明言されていた。つまりは、子爵直々に見てくれて、返事をくれたと言う事なんだよ。これで作戦の第1段階はクリアしたも同然なんだよ。ヨナターク子爵家も、ビューヘルム準男爵家の困窮状態は知っているだろうからな。そんな中、ちゃんと産業を興し、独立したいと願い出てくるのは、驚きもあるだろう。寄子にもなりたいと言っているんだから、自分にも利益があると思ってくれているとは思う。そして、こっちの事をどれだけ評価してくれるのか、なんだけど……。
「思った以上に、こっちの事を評価してくれているみたいだな。……レイミール商会とは別口の情報源があるのか。と言う事は、冒険者からも情報を得ているんだろうな。どんな状況になっているのか、ある程度は把握してくれている。それは大変有難い事ではあるし、同時に、見限られる可能性もあったと言う事なんだろうな。寄親として、寄子を支えるのは当然であるとは思うんだけど、その義務を全うするのは、寄子が利益を齎してくれるからだ。負債であれば、支援もそこまでになってしまう。どう足掻いても負債であることには変わりがないのであれば、赤字は最低限の方が望ましいからな」
寄親として、コンラートの準男爵昇爵は約束してくれた。後は無事にビューヘルム準男爵家を継がなければ、王都で叙爵式を執り行ってくれるらしい。ヨナターク子爵家の寄親である、デイローレル侯爵家の許可も取り付けてくれたらしい。話は早い方がいいんだけど、ここまでとんとん拍子に話が進んでいくのは予想外だ。ここまで早いとは思っていなかったんだよ。今回の手紙で、ヨナターク子爵家が動いてくれる可能性は高いとは思っていた。が、お土産をもって、訪問しないといけないと思っていたんだ。それがなくなって、一気に侯爵家まで話が通るとは思わなかった。余程、ビューヘルム準男爵家に対して思う所があるんだろうな。俺はそう考えてしまうと思うんだけど。余程じゃない限りは、独立しますって言って、はいそうですねとはいかないはずだ。ヨナターク子爵家も可能であれば、グロドツギの森を開拓したいと思ってくれているんだろうとは思う。それに、魔族を普通に扱っているのが評価の対象の1つらしい。ビューヘルム準男爵家は、魔族をどう扱っているのかと言ったら、1つの村に押し込めていた位だからな。思想が違ったんだろう。……初代はどうかは知らないが、今のビューヘルム準男爵は、魔族の排斥派として思われていると言う事でもある。寄親からの不興を買うなよとは思うんだけど、その辺は言っても無駄だからな。どうでもいい事ではあるんだけど。
ヨナターク子爵としては、コンラートがビューヘルム準男爵に選ばれなかった時点で、王都へと向かって、グロドツギの森の開拓を成功させたとして準男爵位を受け取らせるとある。人口は何とか足りているとは思うし、そもそも開拓が成功しているのであれば、人口なんて関係なく叙爵出来るからな。ある程度の成功があれば、その実績で昇爵が出来る。
……そして、そこから男爵位についても言及があった。こっちとしては、出来るだけビューヘルム準男爵家の影響を受けたくないと言う事で、男爵位に上げてくれるように頼んだんだが、こっちも近々内戦があると言う事で、その功績いかんによっては、男爵位へと昇爵する事も可能だという。これはまたとない機会だ。内戦で活躍すれば、コンラートが男爵に成れると言う事でもある。
その時までに、活躍できるようにしておかないといけない。出来ることはしておいた方がいいからな。出来るなら、なんだけどな。出来ない事を考えても仕方がないとは思うが。出来るように立ち回るしかない。しかも、多分ではあるんだが、コンラートが直接は出向けないだろうしな。内戦と言う事は、俺が出て行く必要がある。その時までに、色々と策を考えておかないといけないんだろうな。




